食品安全情報blog過去記事

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その他

食用色素が天然になっている
Food Coloring Goes Natural
by Berkeley Wellness | November 10, 2014
http://www.berkeleywellness.com/healthy-eating/food-safety/article/food-coloring-goes-natural
もしあなたが食品表示を熱心に読む人なら、最近ビートの根の粉末やサフラン、ブドウ種子抽出物、トマト由来リコペン、ニンジン油など「天然」色素が成分表示に記載されていることが多くなったことに気がついているだろう。例えばクラフト社はマカロニ&チーズ製品の合成色素をパプリカやターメリックなどに変える計画を発表している。2013年にはFDAがMarsからの申請でスピルリナ抽出物の使用を認めた。Institute of Food Technologistsによると2011年に世界での販売額が初めて天然色素が合成色素を上回った。
合成は怖い?
天然色素が増えた理由の一つは合成が悪いという認識である。Lancetに2007年に発表された注意欠陥多動と6つの合成色素を関連づけた論文で恐怖はこの上なく高まった。これにより押収ではこれらの色素に警告表示を求め政府は使わないことを薦めた。一方FDAの専門委員会は根拠が不十分だとして同様の警告を求めることには反対の投票をした。
天然色素の問題
天然にも問題がないわけではない。
例えばコチニールやアナトーのアレルギー原性。作成時の副生成物。そして天然色素は費用が高く不安定で発色も良くない傾向がある。
基本
ほとんどの人にとって天然だろうが合成だろうが食用色素が普通に食べる量で健康リスクとなることはない。主な問題は色素を使っている食品は加工度が高く脂肪や砂糖や塩が多いことだ。合成色素を天然に変えたからといって健康的になったとは考えないこと。キャンディはなおキャンディである。果物や野菜など加工されていない食品をメインに食べればいずれにしろ色素摂取量は少なくなるだろう。

  • 野生のネコを子猫ちゃんに変えた遺伝子

Science
The genes that turned wildcats into kitty cats
By David Grimm 10 November 2014
http://news.sciencemag.org/biology/2014/11/genes-turned-wildcats-kitty-cats
ネコゲノムの高品質配列決定により、どう猛な野生のネコが従順になった原因遺伝子を同定することが可能になった。PNASに家猫の遺伝子配列とその解析結果が発表された。少なくとも13の遺伝子を同定。

  • 更新:控訴裁判所が6人の地震学者の殺人罪をひっくり返した

Updated: Appeals court overturns manslaughter convictions of six earthquake scientists
By Edwin Cartlidge 10 November 2014
http://news.sciencemag.org/earth/2014/11/updated-appeals-court-overturns-manslaughter-convictions-six-earthquake-scientists
2年前に2009年のイタリアの地震に関する助言で殺人罪で有罪とされた6人の科学者に無罪判決。被害者の遺族は怒っていて最高裁に訴えると言っている

  • 肉食動物が血に惹きつけられるのはこれが原因

Here's what draws carnivores to blood
By Puneet Kollipara 10 November 2014
http://news.sciencemag.org/biology/2014/11/heres-what-draws-carnivores-blood
肉食動物が獲物の血の臭いに反応する原因がトランス-4,5-エポキシ-(E)-2-デセナールであるという研究。少なくとも3種のイヌとアムールトラでは。PLOS ONEに発表