食品安全情報blog過去記事

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ハイリスク飲酒及び爆弾酒摂取増加

2014-12-23
http://www.mfds.go.kr/index.do?mid=675&pageNo=2&seq=25988&cmd=v
2013年度酒類消費・摂取実態調査結果
食品医薬品安全処は韓国民の酒類消費・摂取実態を調査した結果、一度の酒席で焼酒(焼酎)を 8杯以上摂取(男基準)するハイリスク飲酒者と爆弾酒を飲む人々が増加していることがわかったと発表した。
この調査は去る 7月から 8月まで全国 17自治体に居住する満 15歳以上男女 2,000人を対象に 2013年の主類消費•摂取をアンケート調査したもの
※ WHOのハイリスク飲酒量: 純粋アルコール量で男が 60g, 女が 40g以上であり, 胃腸障害、心血管系疾病などのリスクが増加して, 暴力性増加による負傷リスクが増加
2013年韓国民の酒類消費•摂取実態は ▲ハイリスク飲酒経験増加 ▲爆弾酒及びエネルギー爆弾酒摂取拡大 ▲元気な飲酒のための酒類摂取習慣に対する認識増加などが主要特徴だった
※ エネルギー爆弾酒: カフェイン含有飲み物(エネルギードリンク)とお酒をまぜて飲むこと<男女種類別飲酒量>
○ 最初飲酒年齢は 2012年平均 20.6歳から 2013年平均 19.7歳に低下, 調査対象者の95.0%が飲酒経験がある.
○ 1回平均飲酒量はビール 1杯(200ml)を基準で男は 6.5杯, 女は 4.7杯、国民が思う適正飲酒量(男 4.9杯, 女 3.8杯) 及び WHOが提示したローリスク飲酒量(男 5.6杯, 女 2.8杯)より多い.
焼酒平均飲酒量は 1杯(50ml) 基準で男は 7.8杯, 女は 4.5杯で本人たちが思う適正飲酒量(男 4.6杯, 女 3.2杯)より多かった.
○ 男女全て本人たちが思う適正飲酒量より多く取っていたし,会食文化などによって適正飲酒を維持しにくい雰囲気が反映されているようだ
また適正飲酒量について男性は ‘WHO 提示低危険飲酒量’より少なく女性は少し高く思っている <高危険飲酒及び爆弾酒飲酒の割合増加>
○ 飲酒経験者の中で一日一回の酒席で焼酒を男は 8杯以上, 女は 5杯以上取る高危険飲酒を経験した者の割合は 2012年 68.2%、2013年 82.5%と増加した.
2013年高危険飲酒を一度以上でも経験した割合は年齢帯別で 20代と 30代が 86.7%と 86.5%で一番高く、40代( 85.6%), 50代(80.5%), 60代(77.1%) などの順序だった.
○ 飲酒経験者の中では 55.8%が爆弾酒を飲んでいて、これは 2012年度 32.2%に比べて約 70% 以上増加した.
爆弾酒経験者に飲んだことがあるすべての爆弾酒について調査した結果, 焼酒とビールを交ぜた別名 ‘小麦’が 96.0%であったし, ウイスキーとビールが 34.4%, 焼酒と果実酒が 2.6%, ビールと果実酒が 1.4% などの順序だった.
爆弾酒を飲む割合が増加したことは ‘小麦’を会食など酒席でたくさん飲むからと判断される.
○ 特にカフェインがたくさん入っている ‘エネルギードリンク’とお酒を混ぜて飲むエネルギー爆弾酒経験者は 2012年 1.7%から 2013年 11.4%に急激に増加した。飲酒中にエネルギードリンクを飲む割合も 2012年 6.2%から 2013年 24.7%に増加した.
2012年は 30~50代などはエネルギー爆弾酒飲酒経験がないと調査されたが 2013年には 30代14.2%, 40代6.9%, 50代4.4%, 60代6.9%とエネルギー爆弾酒飲酒文化が拡散した.<健康のための飲酒習慣認識増加>
○ 元気な飲酒習慣に対する認識では ‘食事をしてからお酒を飲む’と応えたのが 2012年 15.0%が2013年 20.2%で, ‘お酒を飲む時水などを取る‘は 20.9%から 35.1%で, ‘欲しくない酒は断る’は 49.0%から 53.3%に増加した.
○ 元気な飲酒習慣に対する認識が増加しても飲酒者の中の高危険飲酒と爆弾酒が増えていることは現在の飲酒文化では正しい飲酒習慣が分かっていても実践するのが難しいという事実が反映されたと分析される