食品安全情報blog過去記事

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その他

  • 伝染する6つの健康的習慣

6 Healthy Habits That Are Contagious
by Deborah Pike Olsen | March 11, 2015
http://www.berkeleywellness.com/self-care/preventive-care/article/good-habits-are-contagious
健康的な習慣を取り入れることはあなた自身の人生にとってたくさんのメリットがあるが、多分考えたことがない一つの利点がある:あなたの近くにいる人も健康にする可能性がある。健康的な生活習慣は伝染する。
ここに他人に影響しうるあなたの行動6つを示す。
・健康的に食べる
・減量
・運動する
・禁煙
・節酒
・予防接種

Why the Supplements Industry Is So Powerful
Dan Mitchell March 11, 2015
http://time.com/3741142/gnc-vitamin-shoppe-supplements/
ビタミンを摂っているからではない
火曜日にサプリメント小売業GNC ホールディングスと The Vitamin Shoppeの株価は暴落し、水曜日にやや回復した。この業界を守っている連邦法のおかげで、ビジネスへの法の執行があまりできない。
ニューヨークの司法長官Eric Schneidermanが火曜日に他の州の司法長官と協力してこの業界の透明性を高め製品の中身が表示と同じであることを確保するための検査を拡大すると発表した。Schneidermanは2月にGNC等で購入したサプリメントの5分の4で内容物が表示と違うことを発表している。
サプリメントメーカーの圧力団体Council for Responsible Nutritionは試験法が正確ではないと主張している。
連邦政府は1994年のダイエタリーサプリメント健康教育法によりサプリメント業界を規制する力を持たない。この新しい攻撃が長期的に販売に影響するかどうかは不明である。

  • 食中毒騒動の後、マグロのスクリーニングがないことに懸念

Concern at lack of screening of tuna after food poisoning scare
Dan Harrison  March 11, 2015
http://www.smh.com.au/federal-politics/political-news/concern-at-lack-of-screening-of-tuna-after-food-poisoning-scare-20150311-141gag.html
シドニーでの食中毒騒動のなか、ツナ缶はハイリスク食品と分類されているにもかかわらず、輸入缶詰の5%の積荷しかチェックされていない。通常ハイリスク食品は100%検査対象だが、これまでの製造業者の法令遵守率が高かったためJohn Bullツナは最小限の検査率だった。
農務大臣Barnaby Joyceは、検査率はコンプライアンス歴があれば5%まで下げることができるが、違反があったので100%に引き上げたという。中国産冷凍ベリーも5%だったため検査率を上げるという要求がある。

  • 下院の標準タバコ包装投票についての専門家の反応

SMC
expert reaction to Commons vote for standardised cigarette packaging
March 11, 2015
http://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-commons-vote-for-standardised-cigarette-packaging/
2016年からの全てのタバコに標準包装を導入することが下院で357対113で可決
Stirling大学健康政策教授Linda Bauld
プレーン包装の影響に関する研究は今や50以上あり、政策が実施されているオーストラリアからも新しい根拠が出てきた。全ての根拠はプレーン包装は喫煙の魅力を減らし有害影響についての混乱を減らし健康警告をわかりやすくすることを示唆している。他の禁煙政策と併せて、プレーン包装は状況を良くするだろう。
King’s College London精神医学心理学神経科学研究所タバコ依存教授Ann McNeill
University College London健康心理学教授Robert West
Oxford大学医療統計学教授Richard Peto卿
(皆さん歓迎)

  • 「福島」後の食糧供給は守られた、研究が発見

Scienceニュース
Food supply was protected after Fukushima, study finds
By Dennis Normile 11 March 2015
http://news.sciencemag.org/asiapacific/2015/03/food-supply-was-protected-after-fukushima-study-finds
福島第一原子力発電所メルトダウンの引き金となった地震津波から4年、心強いニュースがある:新しい研究は汚染された食品は市場に入っていない可能性が高いと結論した。
この研究を主導したコロラド州立大学の環境放射線化学者Georg Steinhauserは「率直に言って、日本政府は人々の安全を確保するのに素晴らしい仕事terrific jobをした」という。
炉のメルトダウンとその後の放射性プルームの放出があり、暴露を制限するため15万人以上を避難させた(より多くの人が放射線への恐怖からこの地域を離れた)。1986年のチェルノブイリの事故によるがんの多くは汚染ミルクを飲んだことだったことから日本政府は食品汚染のチェックのために膨大な努力をした。当初の基準値は500ベクレル/kgに設定されたが後に100 Bq/kgに引き下げられた、一方EUの規制値は1250 Bq/kgである。
4年間に政府は約100万のサンプルを検査し全てのデータをオンラインで公表した。
Environmental Science & Technologyに3月3日に発表された論文で、彼らのチームは「一般の日本人で最大許容内部被曝1 mSv/年を超えるのがほんの数人以上になることは極めてありそうにない」と書いている。
NGO団体が店舗の製品で規制値を超える事例を報告しているがSteinhauserは驚かない。政府の計画は食品供給網全体の安全性を確保するのが目的であり、一回規制値を超える食品を食べたからといってそれが自動的に放射線リスクとなるわけではない。
この論文は事故直後の数日の被曝についての疑問には答えない。
Steinhauserらは政府の食品スクリーニング計画は汚染食品が一般に届くことを効果的に制限したと考える。ただし彼の研究ではシーフードは検討していない。予備的評価では基準値を超えるシーフードはさらに少ないがフォローアップ研究ではシーフードについてもカバーする。
(海外に日本は汚染されていると嘘情報を一生懸命発信している人たちがいるようだが)

  • 「科学マニア」への批判がオンラインで反響

Natureニュース
A criticism of ‘science fandom’ prompts online reflection
11 March 2015
http://www.nature.com/news/a-criticism-of-science-fandom-prompts-online-reflection-1.17109
科学の話をソーシャルメディアで迅速に共有することが誤解を広めるという主張がオンラインで議論になっている
ライターのBen Thomasによるとシェアされるものの多くは科学の不確実性や意味を欠き、「科学っぽい」何かになっている。事実を確認したり批判的吟味無しに最新の科学っぽい見出しをシェアすることは、それが科学者であろうと非科学者であろうと「間違った情報の氾濫」に寄与している。この主張に一部のソーシャルメディアユーザーは反論している。科学的訓練を受けていない消費者を批判するのは酷だ、科学っぽいこと自体は悪いことではない、など。
Thomasはニュースリーダーは最低限シェアする情報の情報源をチェックするよう呼びかけている。ただしこれだけでも相当難しい課題だろう。

  • Pete Evansの子ども向け原始人ダイエット調理本Bubba Yum Yumは棚上げされた

Pete Evans paleo cookbook for kids, Bubba Yum Yum, ‘shelved’
March 12, 2015
http://www.theaustralian.com.au/life/food-wine/pete-evans-paleo-cookbook-for-kids-bubba-yum-yum-shelved/story-e6frg8jo-1227259740471
小さい子どもの親に原始人ダイエットを勧めるPete Evansのの最新料理本について重大な懸念が提示された。
オーストラリア公衆衛生学会が、もし「Bubba Yum Yum: The Paleo Way」が発刊されたら赤ちゃんが死亡する可能性がある、という。この本はセレブシェフのPete EvansとママブロガーCharlotte CarrとナチュロパスHelen Padarinの著したもので、出版社のPan Macmillanは多くの保健担当官から連邦保健省に懸念が提示されたため現在棚上げしている。特に問題になるのは肝臓と骨スープで作る自家製赤ちゃん用ミルクである。
オーストラリア公衆衛生学会の学会長Heather YeatmanがWomen’s Weeklyに対して「この本が販売されたら赤ちゃんが死んでしまう可能性は極めて現実的である」と述べている。
原始人ダイエットでは穀物や豆、一部の乳製品、普通に育てられた肉、オーガニックではない作物、遺伝子組換え及び加工食品を食べないように求める。

  • 「がんサバイバー」Belle Gibsonの本とアプリの販売に対して返金要請

Refund calls over 'cancer survivor' Belle Gibson's book and app sales
March 12, 2015
http://www.smh.com.au/digital-life/digital-life-news/refund-calls-over-cancer-survivor-belle-gibsons-book-and-app-sales-20150311-141by8.html
Belle Gibsonががんから生還したという話が嘘である可能性が暴露されたことを受けて、アプリと本を販売していたAppleとPenguinが批判されている。さらに来月出版予定のThe Whole Pantryレシピ本については米国の出版社Simon & Schusterが調査中ということで出版が危ぶまれる。Penguinと Appleは調査をしているが特にAppleAppleウォッチの開発のために彼女を米国に連れて行ったことがある。Penguinは本のチェックをしなかったことを認めている。返金するかどうかは回答していない。
(インチキ本の健康被害って大きいんだろうな。無責任マクロビ本も批判されるべき。日本の出版社は嘘本で儲けることに罪悪感もなさそうだし、本の内容が嘘だったから返金したなんて聞いたこと無い。)