食品安全情報blog過去記事

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その他ニュース

  • 米国議会は化学物質規制改定案を審議する

ScienceInsider
U.S. House weighs in with its version of chemical regulation reform
By Puneet Kollipara 17 April 2015
http://news.sciencemag.org/chemistry/2015/04/u-s-house-weighs-its-version-chemical-regulation-reform
米国下院が今週有害化学物質の規制システムのオーバーホールを巡る戦いの新しい局面を迎えた。EPAが管轄している有害物質管理法Toxic Substances Control Act (TSCA)改定案が議論されている。

  • 孤立しているアマゾンの部族から抗生物質耐性が発見される

Scienceニュース
Resistance to antibiotics found in isolated Amazonian tribe
By Ann Gibbons 17 April 2015
http://news.sciencemag.org/biology/2015/04/resistance-antibiotics-found-isolated-amazonian-tribe
Science Advancesに発表されたヤノマミ族の腸内細菌の研究。多様性が大きく、工業化社会に住むヒトにはいないあるいは少ない細菌が検出されているが多様な抗生物質耐性ももっている。寄生虫も多い。ヤノマミ族に医薬品や抗生物質を含む水や食品への暴露歴はない。この研究は抗生物質耐性は昔からあり、多様で驚くほど自然界では広範に存在することを示唆する

Natureニュースでも
アマゾンの遠い村で細菌の宝庫が発見される
Bacteria bonanza found in remote Amazon village
Boer Deng 17 April 2015
http://www.nature.com/news/bacteria-bonanza-found-in-remote-amazon-village-1.17348

  • 保健大臣Jillian SkinnerがパレオPete Evansの反フッ素メッセージに狙いを定める

Health Minister Jillian Skinner takes aim at Paleo Pete Evans for his anti-fluoride message
BEN PIKE The Sunday Telegraph April 19, 2015
http://www.dailytelegraph.com.au/news/nsw/health-minister-jillian-skinner-takes-aim-at-paleo-pete-evans-for-his-anti-fluoride-message/story-fnpn118l-1227310008628
セレブシェフPete Evansが水道水のフッ素添加に反対して公衆衛生上の大きな脅威となっていることを保健大臣Jillian Skinnerが厳しく批判する
「我々はフッ素添加や予防接種などについて大きなエネルギーと努力で教育を行ってきたが、専門的知見のかけらもないセレブシェフがそれを台無しにする」と大臣は言う

  • 裁判官は母親の意志に反して10才の少女にはしかの予防接種を命令

Judge orders 10-year-old girl be vaccinated for measles against mom’s wishes
By: Jacques Gallant Staff Reporter, Published on Sat Apr 18 2015
http://www.thestar.com/life/health_wellness/2015/04/18/judge-orders-10-year-old-girl-be-vaccinated-for-measles-against-moms-wishes.html
Brantford高等裁判所判事R. John Harperは「ワクチンと重大な副作用の間には間違いなく関係がある」というものも含めて母親のワクチン反対の主張に何一つ同意しなかった。
親権を共有する離婚した父親が少女に予防接種を求めて訴えていた。判事は父親を支持した。母親はホメオパシーで健康が守れるとして自称専門家2人の意見を根拠にワクチンは有害だと主張していた。

  • 「偽物で詐欺師」:医師らがDr. Ozをいわゆるインチキ科学のためコロンビア大学の外科を解雇することを求める

'A fake and a charlatan': Doctors call for Dr. Oz to be dismissed from Columbia surgery faculty over alleged quack science
Thursday, April 16, 2015
http://www.nydailynews.com/life-style/health/doctors-dr-oz-removed-columbia-faculty-article-1.2187815
http://d.hatena.ne.jp/uneyama/20150417#p9の手紙の件
(大学の対応は芳しくはなかったものの、これまで一部でしか報道されてこなかったDr. Ozへの批判が主流メディアで一斉に報道されている
一方Dr. Ozは反論準備中とのこと
Dr. Oz responds after prominent physicians call for his firing from Columbia University
http://www.washingtonpost.com/news/to-your-health/wp/2015/04/16/a-bunch-of-doctors-ask-columbia-university-to-cut-its-ties-with-dr-oz/
番組持ってるので反論番組を作るらしい。それに騙されるのは専門知識のない人たちだろう
散々持ち上げたことへの反省はなく賞賛と批判で二度美味しいメディアが一番酷い。日本も同じ。胡散臭いヒトほどメディアに出る)

  • ジャーナリストはDr. OzやFood Babeのようなインチキをどう報道すべきなのか?

How should journalists cover quacks like Dr. Oz or the Food Babe?
Julia Belluz on April 13, 2015
http://www.vox.com/2015/4/13/8385295/science-reporting-ethics
Vani Hariの新しい本が数ヶ月前に私のデスクに届けられたとき、数ページ見て投げ出した。「あなたの食品のなかの隠された毒を避けよう、たった21日で体重を減らし何年も若返り健康になる」とThe Food Babe Wayは豪語する。あらゆる疑似科学の臭いがする。私はHariのナンセンスにつきあうエネルギーはない。その2ヶ月後、私は間違っていたのかと訝しく思った。Food BabeがNYTやAtlanticで取り上げられ、今や彼女のオーディエンスは数百万人にもなる。彼女をDr. Ozの後継者と呼ぶ人もいる。Food Babeは今は無視することはできなくなったため私は彼女の言うことに根拠がないことを指摘する短い記事を書いた。しかし私はそれが正しいやりかたなのかどうか自信がない。もっとたくさんの時間を使って嘘を指摘すべきなのか全く無視すべきなのか?
サイエンスライターKeith Kloorも最近同様の疑問を提示していた。「人気のある、間違ったメッセージを伝えるDr. OzやVani Hariのようなメッセンジャーとどうコミュニケーションをとるのか?」
私は多くの研究者やサイエンスコミュニケーターに話を聞いた。多くが合意したのは、非主流の理論は主流メディアが取り上げない場合には無視するのがベストだろう、ということである。彼らが望むのは注目されることだから。しかし既にある程度拡大し公衆衛生に危害を与えるようになった場合は問題は難しい。批判は重要であるが問題はバランスである。詐欺師を殉教者にしないよう注意が必要である。存在しない科学的議論があるかのように思わせてはならない。
以下インタビューによるいくつかの指摘
(インチキを報道するメディアの問題はどこでも一緒だが日本の場合サイエンスライターやコミュニケーターの層の薄さが気になる)

  • くる病増加は日焼け止めの過剰使用に関連

Increase in rickets linked to overuse of sunscreen
Monday 20th April 2015
http://www.scotsman.com/news/health/increase-in-rickets-linked-to-overuse-of-sunscreen-1-3747234
University College Londonの子ども健康研究所のAlastair Sutcliffe教授は、あまりにも高すぎるSPFの日焼け止めを使っている赤ちゃんや子どもはビタミンDを作るのに十分な日光を浴びていない、という。「30年前に大学を卒業したときにはくる病はビクトリア時代の病気だと思っていた。今や残念ながらそうではない」一つの理由は肌の色の濃い人たちの割合が増えたこと。
(皮膚の色の濃さとイスラム教と英国の天候の組み合わせだと白人向けのアドバイスは適切ではない)