食品安全情報blog過去記事

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乳幼児や子どもを守るための摂取量助言によるコメとコメ製品中無機ヒ素の追加EU最大基準

Supplement EU maximum levels for inorganic arsenic in rice and rice products through consumption recommendations for the protection of infants, toddlers and children
23.06.2015
http://www.bfr.bund.de/cm/349/supplement-eu-maximum-levels-for-inorganic-arsenic-in-rice-and-rice-products-through-consumption-recommendations-for-the-protection-of-infants-toddlers-and-children.doc.pdf
コメとライスケーキやコメ粥用のライスフレークなどのコメ製品は、比較的高濃度の無機ヒ素を含む。無機ヒ素は国際機関によりヒト発がん物質に分類され、発がん影響について安全とみなせる摂取量は設定できない。EUでは、EFSAの健康影響評価をもとに、コメとコメ製品の無機ヒ素の最大基準導入が検討されている。BfRは提案されている無機ヒ素0.2 mg/kgという値は、特に高濃度のコメを避けるためにのみ適していると評価した。BfRおかゆを作るライスフレークのようなベビーフードの製造に使用される製品にはもっと低い値を提案する。BfRは、無機ヒ素最大基準を0.1 mg/kgにした場合であっても、体重の割に多くの食品を食べる乳幼児の無機ヒ素暴露量はまだ高いことを指摘する。このためBfRは同時に別の対策も必要だと考える。例えば、保護者には、乳児や子どもに、ライスケーキやコメ粥/ライスフレークのようなコメベースの製品のみを与えないように、そうではなく他の種類の穀物と交互に与えるよう助言すべきである。
(要約部分は英語で本分ドイツ語)