食品安全情報blog過去記事

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飲料水生産用地下水の放射性汚染後のモニタリング戦略

Monitoring strategy after a radiological contamination of groundwater for drinking water production
2015-07-09
http://www.rivm.nl/en/Documents_and_publications/Scientific/Reports/2015/juli/Monitoring_strategy_after_a_radiological_contamination_of_groundwater_for_drinking_water_production
地下水を使って飲料水を生産している施設は、全国レベルの放射能汚染にはあまり影響されない。砂丘の砂や川岸が濾過し、深部地下に到達するまでの時間で放射性物質、特に半減期の短い核種は崩壊する。砂や土への吸着が以降を遅くする。基本的に放射能汚染時に地下水から作った飲料水は直接問題とはならない。飲料水が問題になるとしても地表水由来の可能性のほうが高い。
飲料水精製工程の対策は限られる。最も重要なのは汚染水の除去とフォールアウトの雲が通過中はエアレーションを最小化すること。重大事故の場合は汚染された採水源は放射性核種が減衰するまで閉鎖すること。