食品安全情報blog過去記事

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ツチハンミョウ中毒、ウマ 米国:(ノースカロライナ)

Blister beetle poisoning, equine - USA: (NC)
2015-09-22
http://www.promedmail.org/direct.php?id=3661751
Date: Sat 19 Sep 2015 Source: Agriculture Industry Today, Associated Press (AP) report [edited]
ノースカロライナでツチハンミョウの混入した干し草を食べてウマ頭が死亡したと農業当局が言う。死亡は先月カンザスから届けられたアルファルファの干し草に関連する。当局によるとツチハンミョウの毒はウマにとって致死的ですらあるが牛やヒツジやヤギも中毒になる。
ツチハンミョウにはカンタリジンという毒素が含まれ、ウマはしばしばツチハンミョウの好物であるアルファルファを与えられるのでウマの事例が多い。しかしツチハンミョウは他の植物にもいる。
カンタリジンは無色無臭で、食べると極めて刺激性が高く、消化管の棘細胞離開(細胞間結合の消失)を誘発し、プロテインホスファターゼ阻害によりミトコンドリア代謝を変える。カンタリジンを食べて6-8時間後に臨床症状が現れる。解毒剤はない。