食品安全情報blog過去記事

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Scienceニュース
The dangers of dietary supplements
Thursday, October 15, 2015
http://news.sciencemag.org/sifter/2015/10/the-dangers-of-dietary-supplements
NEJMの論文を報道したNYTの記事の紹介
ダイエタリーサプリメントは毎年2万件の救急外来につながっている、研究が発見
Dietary Supplements Lead to 20,000 E.R. Visits Yearly, Study Finds
By ANAHAD O’CONNOR October 14, 2015
http://mobile.nytimes.com/blogs/well/2015/10/14/dietary-supplements-lead-to-20000-e-r-visits-yearly-study-finds/
連邦政府による大規模研究がダイエタリーサプリメントによる傷害で年に2万件以上の救急外来がありその多くは減量やエネルギー増強用のサプリメントを使用したことにより心血管系の問題をおこした若い人であることを発見した。
この研究はダイエタリーサプリメントによる重大な傷害や入院の程度を初めて報告したものである。

  • 情報公開法電子メールがTom Philpott と Michael Pollanに率いられた反GMOオーガニック推進チームの活動を明らかにする

FOIA emails reveal anti-GMO, pro-organic spin ‘A team’ led by Tom Philpott and Michael Pollan
Jon Entine & Nicholas Staropoli | October 14, 2015 | Genetic Literacy Project
http://www.geneticliteracyproject.org/2015/10/14/foia-emails-reveal-anti-gmo-pro-organic-spin-a-team-led-by-tom-philpott-and-michael-pollan/
GM食品への不安をかき立てるためにバイオテクノロジーに反対する人たちは主流派ではない科学者による問題の多い研究を利用しセレブの保証を利用してきた。
情報公開法がジャーナリストとオーガニック業界の密接な関係について明らかにした。8月に反GMO活動家達がバイオテクノロジー研究者が種子企業から資金援助を受けているという事例をジャーナリストに報道してもらおうと特定の電子メールを送り始めた。その結果Mother Jones のTom Philpottなどが記事にし主流メディアも報道した。最も有名な記事は9月にNYTの一面に掲載されたEric Liptonによる「食品企業が学者を使ってGMOロビー活動をしている、電子メールが示す」という記事で、その中でLiptonGMOの賛成派も反対派も同じようにバランスをとって報道したと考えている。しかしその話にはゆがみがあり、GMO推進側の問題とされたのはフロリダ大学へのモンサントによる25000ドルのアウトリーチ活動への対象を制限しない資金援助である。バイオテクノロジーについての教育は単に学者の業務の一環である。一方反GMO側はワシントン州立大学のCharles Benbrookであるが、彼の研究費数十万ドルは100%反GMO団体からの出資である。しかもオーガニック企業は直接反GMOのための研究を要求し、Benbrookはそのような結果を出している。情報公開法で明らかになったのはBenbrookがオーガニック支持ジャーナリストのリストをもっていたことである。そしてオーガニック推進団体はBenbrookを「信頼できる、独立した科学者」として紹介し利用していた。
例えば2013年のBenbrookのオーガニックミルクのほうが普通のミルクより健康的と主張する問題の多い研究は、オーガニック企業から12万ドルのメディアプロモーション活動費をもらってPRキャンペーンを行っていた。しかしそのような関係は隠されていた。Benbrook は反GMジャーナリストに論文の紹介をするだけでなく、宣伝をするよう依頼していた。そして彼らはそうした。そのうちの一人、Tom PhilpottはしばしばGMO推進派が企業と関係していると批判しているが自分のオーガニック企業との深い関係には黙っている。
これはオーガニック団体のロビー活動の利益相反の問題だけでなく、間違ったバランスをとった報道、の事例でもある。
(実際のメールやtweet多数紹介されている長い記事の一部のみ)