Notes from the Field: Acute Mercury Poisoning After Home Gold and Silver Smelting — Iowa, 2014
Samir Koirala, Kathy Leinenkugel
MMWR December 18, 2015 / 64(49);1365-6
http://www.cdc.gov/mmwr/preview/mmwrhtml/mm6449a4.htm?s_cid=mm6449a4_w
2014年3月、コンピュータから金や銀を回収する様々な精練技術をインターネットで見た59才の男性が息切れ、震え、食欲不振、衰弱で地元救急で診察を受けた。精錬の際に彼は地元の店やインターネットで購入した過酸化水素、硝酸、塩酸、硫酸を使い、防護のためにタイプ不明の軍用ガスマスクを使っていた。
彼の症状が出た日はケーブルテレビのドキュメンタリーで見た方法を使っていて、それは土壌から金を分離するのに水銀を使うものだった。インターネットで元素状水銀を購入し、台所の火とフライパンを使ってコンピュータのチップから金を精錬しようとした。約5分で喉に刺激を感じ防毒マスクのフィルターを交換してさらに続けた。さらに5分で息苦しくなり医療の助けを求めた。彼は集中治療室に入り、化学物質による肺炎に伴う急性呼吸不全と診断された。容体はその後悪化し肺の機能が回復するまで人工呼吸器を非血用とした。入院7日目の血中水銀濃度は86 µg/L。4週間後に退院したが肺炎はまだ回復していなかったので酸素吸入しつつ長期ケア施設に入院。
アイオワ公衆衛生局は暴露源を同定し消防の有害物質チームが自宅のレメディエーションを行った。家族や近隣住人への説明も行われた。
インターネットにはいろいろなものから貴金属を取り出す方法が説明されていて、コンピュータの部品から自宅で金や貴金属を回収する方法を説明する動画も12000ある。コンピュータから金を抽出するのに水銀を使うことを主張しているサイトは約20万あり、そのうち30動画を見たところ化学物質の危険性について言及しているのはわずか5つだった。
