Provisional assessment of glyphosate contents in beer
26.02.2016
http://www.bfr.bund.de/cm/349/provisional-assessment-of-glyphosate-contents-in-beer.pdf
メディアの報告によると、最近ビールの残留グリホサートを調べた。もとの研究も十分な分析やサンプリング方法についての情報もBfRには提供されていない。科学的視点からは、グリホサートを含む農薬は穀物に使用が認められているのでビールにグリホサートが残留することは原理的にはあり得る。
ビールへの残留は適切な加工因子を考慮して穀物に認められている残留基準までは認められる。しかしドイツでは残留につながる認可されたグリホサートの後期使用は、通常醸造用穀物への使用はラベルで除外されている。
それとは別に、メディアで報道されている最大量(1Lあたり30microg)は非常に低く成人(体重60kg)の推定摂取量はADIやARfDの1000分の1以下でリスクとはならない。健康リスクとなる量のグリホサートを飲むためには1日にビールを約1000L飲む必要がある。
- メディア報道の例
ドイツのビール業界はグリホサート汚染にショック
German Beer Industry in Shock over Glyphosate Contamination
Feb 25 2016
http://sustainablepulse.com/2016/02/25/german-beer-industry-in-shock-over-probable-carcinogen-glyphosate-contamination/#.VtO0EJYVhaQ
ミュンヘン環境研究所 (Umweltinstitut München)が木曜日にドイツで最も良く売れている14のビールのショッキングな検査結果を発表した。14全てから発がん性の可能性がある世界で最も良く使われている除草剤、グリホサートが検出された。
ブランドと濃度
Hasseröder Pils – 29,74 μg/l (ppb)(最大)
Augustiner Helles – 0,46 μg/l(最低)
ドイツビール協会はミュンヘン環境研究所の研究を「信頼できない」としながらも極微量のグリホサートが検出される可能性については認めた。
Sustainable Pulse(このサイト)の長であるHenry Rowlandsは木曜日に「石器時代の企業がお金を出した科学では化合物は濃度が高いほど危険であるが、近代の独立した科学では有毒化合物は濃度が低い方が健康に悪いことを発見している−これらは内分泌撹乱物質として知られる」と述べた。
(アルコール売っておいて微量のグリホサートに「ショック」なわけないだろうとは思う。しかしIARCと内分泌撹乱の騒動は負の影響が大きすぎる)