食品安全情報blog過去記事

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乳児ボツリヌス症 米国:(ミネソタ)

Infant botulism - USA: (MN)
2016-03-28
http://www.promedmail.org/post/4123471
Date: Fri 25 Mar 2016 Source: Brainerd (MN) Dispatch [edited]
二人とも精神医療の専門家で信仰心の篤い夫婦は、彼らの重要なアイデンティティである信仰とその悲劇に折り合いをつけることが難しかった。彼らの3ヶ月の娘が2016年3月に乳児ボツリヌス症と診断された。この非常に希な疾患は神経毒素が徐々に麻痺を誘発して呼吸不全により死亡する場合がある。アメリカには約3億1900万人が生活していて年に平均145人がいろいろな種類のボツリヌス症と診断され、2016年にそのうちの一人が彼らの赤ちゃんだった。「なぜこんな悪いことがおこったのか理解するのに苦労した」と父は言う。最初彼らは赤ちゃんが24時間何も口にしないので何かがおかしいと気がついた。彼女は「ぐずっていて落ち着かなかった」。母親が小児看護師チームを読んだら救急に連れて行くよう言われた。ERで5時間かけても悪いところが見つからなくて少し液体を摂れたので自宅に帰って翌朝また病院に行くことになった。しかしその夜も何も食べずうんちも出ず、赤ちゃんは衰弱し、両親は小児科に行った。さらに次の日Essentia Health-St. Joseph's病院で過ごしその夜遅く子ども病院St. Paul キャンパスに飛行機で運ばれた。そこの医師の一人が偶然乳児ボツリヌス症を2例治療したことがあって症状を認識した。その医師がカリフォルニアの施設に連絡して抗毒素を1回分送るよう要請した。1回分で45000ドルかかる。2016年3月13日に投与して徐々に状態が改善していった。呼吸チューブが外され笑うことができた。ICUを出て通常の入院になりそれからリハビリになった。医師は子どもはやがて完全に回復するだろうと予想した、と父は言う。
ミネソタでは乳児ボツリヌス症は極めて希で年に1例あるかないかである。親ができることはハチミツを避けるくらいである。