食品安全情報blog過去記事

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食品中の残留殺生物剤への消費者暴露を推定するためのBfR計算機

BfR calculator for estimating consumer exposure to biocide residues in food
18 April 2016
http://www.bfr.bund.de/cm/349/bfr-calculator-for-estimating-consumer-exposure-to-biocide-residues-in-food.pdf
EU規則No. 528/2012では殺生物活性のある物質を含む製品のリスク評価を求めている。その評価には食品と飼料中の残留評価が含まれる。一般の使用者が一般家庭内で殺生物剤を使用することで食品に暴露されることがある。これは、食品への直接的暴露、あるいは表面に殺生物剤が付着したものが食品と接触することで起こりうる。
ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)の積極的な参加で、欧州化学庁(ECHA)の作業グループARTFood(食品中の残留物移行評価のための殺生物剤委員会特別作業グループ)は「食品中の殺生物活性物質の移行による食事リスク推定に関するガイダンス案― 一般使用者」(一般使用者ガイダンス案)を開発した。この案はECHAのホームページで発表されている。
この一般使用ガイダンス案は食品中の殺生物活性物質への消費者暴露を推定するためのモデルを提案している。これらの暴露推定を容易に行うためにBfRは様々なシナリオの暴露を計算するためのエクセルを基にしたツールを開発した。計算には一般使用ガイダンス案の中で述べられているような仮定とデフォルト値に基づいている。計算機とガイダンス案は、当局と企業による、一般の環境(家庭)で使用され、食品を汚染する可能性がある殺生物剤によるヒトへの食事リスクの推定を支援することを目的としている。