食品安全情報blog過去記事

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その他

  • チアペットはもはや世界で最も馬鹿馬鹿しい製品ではない

ACSH
Chia Pet Is No Longer the World’s Dumbest Product
Posted on May 7, 2016 by Josh Bloom
http://acsh.org/news/2016/05/07/chia-pet-is-no-longer-the-worlds-dumbest-product/
(チアペットは人形の髪の毛のように植物のチアをはやして遊ぶもの。記事の内容は「酸素水」への批判。)
企業は4酸素(O4)を含み、臨床試験で健康効果が確認されたと主張している。その「臨床試験」データを解説している。差が見たいと強く望んでいれば差があるように見えるのだろう、という図
酸素水のナンセンスについてはそれ専門のサイトがある
Oxygenated water nonsense
http://www.chem1.com/CQ/oxyscams.html

(日本では消費者庁が警告したにも関わらず、水素水もブームらしいんだがこういう記事に納得する人たちを救える気がしない
ttp://specialdeals.pw/825.html)

  • 科学者を口止めすることの高いコスト

The high public cost of muzzling scientists
SHAUN HENDY
Last updated 05:00, May 9 2016
http://www.stuff.co.nz/science/79716207/the-high-public-cost-of-muzzling-scientists
写真は福島第一原子力発電所の近くの建物の除染の様子
「科学を沈黙させるSilencing Science」という新しい本を書いたオークランド大学物理学教授で複雑系とネットワークの研究拠点Te Pūnaha Matatiniセンター長Shaun Hendy による意見
科学者が危機に際して誰に一番責任を負うのか−お金を出している政治家か、雇っている人か、広範な一般大衆か?新しい本を書く中で、一般人がしばしば一番後回しになることがわかった。例えばニュージーランドカンタベリークライストチャーチ地震の時。
(略)
日本の福島第一原子力発電所の事故の後、ニュージーランド人は放射性降下物のリスクについて専門家の助言が得られなかった。我々の原子力を研究している政府機関はメディアに出て語ることを拒否し、数日後に放射能ニュージーランド沿岸には届かないという文書を発表しただけだった。
フォンテラのボツリヌス騒動の後、この国の食品安全専門家は商業的リスクのため口を閉ざし人々に情報を与えなかった。
2014年、150人以上のニュージーランドの科学者がメディアで話すことを彼らの雇い主から止められていたり資金を失うことを恐れて話をしなかったと回答した。
公の場で話をする科学者は、政治的意図で間違った情報を広めるキャンペーンの被害者になるだろう。明文化されていない規則を破ったとして、同僚にすら批判されるだろう。
ニュージーランドの科学者の沈黙は、政府が自身の科学アドバイザーの助言すら自由に無視できることを意味する。
人々は科学コミュニティの透明性を求めているが、現在の科学機関は提供できていない。

Medical Board cracks down on cosmetic surgery industry
Monday, May 9, 2016
http://www.abc.net.au/am/content/2016/s4458267.htm
オーストラリアで流行中の美容外科業界に対して患者を守るための大規模取り締まりを発表した
オーストラリア人は美容に年10億ドル以上を費やしているが、この業界は規制されておらず、疑いを知らない患者が死亡を含む悲惨な結果になるリスクにある。
一人あたりの美容代はアメリカ人より多く、年に3億ドルもシワ取り注射に使っている。
過去10年間で美容手術で2人のオーストラリア人が死亡している。
(豪州に住む白人が北米の白人より早くしわが増えるのは紫外線のせいだからしょうがない)

  • 依存者がハイになるために下痢止めの薬に向かう

Addicts turning to anti-diarrhea medication to get high
May 08, 2016
http://www.ksdk.com/news/health/addicts-turning-to-anti-diarrhea-medication-to-get-high/180985833
Annals of Emergency Medicineに発表された報告によると、一部のオピオイド依存者が広く販売されているImodium A-Dを危険な量摂っている。Imodium A-Dの主要成分はロペラミドで、腸の動きを遅くするが、大量(1日50-300錠)に摂るとハイになる。

  • 韓国 殺菌剤問題 大学教授を逮捕

5月8日 22時55分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160508/k10010512871000.html
韓国「加湿器殺菌剤」事件、大学教授の実験報告書はこうして歪められた
http://www.huffingtonpost.jp/2016/05/05/reckitt-benckiser-seoul-univ_n_9854268.html

この「教授」の一人は
Professor Cho Myung-haing [of Seoul National University College of Veterinary Medicine]
ソウル大学から削除?されているようなので別のサイトから
http://lifeboat.com/ex/bios.myung-haing.cho
食品添加物のリン酸塩ががんの原因、とか言っている一方で、アエロゾルでウイルスを吸入させることで肺がんの遺伝子治療ができるとか言っている人らしい。でも専門は獣医学なんだよね。ファン・ウソク教授も獣医のはずがヒトを相手にしていたけどそういう伝統でもあるんだろうか?

RB(Reckitt Benckiser)のプレスリリース
Oxy RB and Humidifier Sterilizers in Korea
http://www.rb.com/media/news/2016/may/oxy-rb-and-humidifier-sterilizers-in-korea/
Oxy社が1996年に韓国で加湿器殺菌剤を販売開始した。多数の販売業者の一つだった。2001年にRB社がOxy社を買収したためOxy RBになった。2011年にKCDCが加湿器殺菌剤と肺障害の関連を示唆したためOxy RBは直ちに製品を回収しその後調査に協力している。

もとの事件はこれ
http://d.hatena.ne.jp/uneyama/searchdiary?word=%B2%C3%BC%BE%B4%EF&.submit=%B8%A1%BA%F7&type=detail
「患者は加湿器の水に殺菌剤を入れて平均一ヶ月に1瓶全部を使っていた」
「空間除菌」とか、同じようにたくさん使えば同じことがおこるだろう。
他のメーカーもたくさん作っていたはずだがどういうわけかRBだけが矢面に。「謝罪」したせいだろうか?