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FDAは第5回年次報告対象食品登録報告書を発表

FDA Announces the 5th Annual Reportable Food Registry Report
May 24, 2016
http://www.fda.gov/Food/NewsEvents/ConstituentUpdates/ucm502549.htm
FDAは、報告対象食品による公衆衛生リスクの可能性についての早期警告となりFDAや州や地域の関係者や企業が汚染食品を市場から速やかに排除する助けとなるツールである第5回年次報告対象食品登録報告書(RFR)を発表した。2009年9月8日から2014年9月7日までの最初の5年間のデータをまとめた報告書である。
FDAはRFRの情報を他のデータと一緒に用いて公衆衛生対策の標的となる重要な作物のリスクポイントを同定する。対策には査察の計画や優先順位決定、ガイダンスの作成、サンプリング対象の設定、輸入警告などが含まれる。例えばこの期間の報告からリステリア汚染によるすぐ食べられるサラダ製品の全国自主回収につながり、3社に輸入警告を発し、輸入麺の鉛と輸入チョコレートの表示されていないミルクの輸入検査の強化につながった。
RFR報告の主な原因となる表示されていないアレルゲンはRFR報告の約半分を占める。多くはベーカリー製品である。アレルゲンの取り扱いの間違いは企業により概ね避けることが可能で、しばしば誤表示による。
以下リンク
Reportable Food Registry Annual Report
http://www.fda.gov/Food/ComplianceEnforcement/RFR/ucm200958.htm
5年間の1081件の一次報告のうちの949件、88%がサルモネラ、リステリア、表示されていないアレルゲンであった
残りが栄養バランス、表示されていない亜硫酸塩、大腸菌、薬物混入、鉛