食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

論文

  • 消費者が遺伝子組換え食品について知らないことと、それがどう信念に影響するか

What consumers don’t know about genetically modified food, and how that affects beliefs
Brandon R. McFadden and Jayson L. Lusk
http://www.fasebj.org/content/early/2016/05/18/fj.201600598
GM食品を巡る議論においては世論調査の結果がしばしば予防的措置や表示の根拠として提示される。しかし消費者は実際どのくらいこの問題について知っているのか?米国の全国調査からGM食品については知識レベルは低く無数の誤解がある。GM食品の表示義務化を望むと同程度にDNAを含む食品の表示を求めている。消費者は実際に知っていることより自分は知っていると思っている。この知見は世論調査を公共政策の根拠として利用することに疑問を提示する。
GMだけではなく、食品全般について、一般の人は自分が知らないことを知らない)

  • 食品により湿疹ができる子どもは命に関わる食物アレルギーを発症するリスクがある、と研究が示唆

Kids with food-triggered eczema are at risk for developing life-threatening food allergy, study suggests
May 23, 2016
https://www.sciencedaily.com/releases/2016/05/160523161006.htm
Journal of Allergy and Clinical Immunologyに発表された最近の大規模研究によると、アトピー性皮膚炎や湿疹の原因となる食品を除去することは、その食品への急性反応を発症するリスクが高くなることと関連する。これらの子ども達には注射できるエピネフリンと緊急行動計画が必要である

  • ILSIシンポジウムの概要

食品中の加工により生じる化合物の緩和選択肢を評価するためのリスクに基づいた戦略:ワークショップの要約
A Risk-Based Strategy for Evaluating Mitigation Options for Process-Formed Compounds in Food: Workshop Proceedings
International Journal of Toxicology 2016, Vol. 35(3) 358-370
http://ijt.sagepub.com/content/35/3/358.full.pdf+html
2015年5月にILSI北米食品化学物質安全性技術委員会の開催したワークショップ