食品安全情報blog過去記事

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意見

  • 全ての動物種用酸化鉄黒、赤、黄色の安全性と有効性

Safety and efficacy of iron oxide black, red and yellow for all animal species
EFSA Journal 2016;14(6):4482 [16 pp.]. 6 June 2016
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4482
十分な生物学的毒性学的データベース、とりわけ遺伝毒性データが得られず、対象種の安全性の結論はでていない。動物の栄養に酸化鉄を使用しても消費者が直接暴露するのではないため、食用動物の飼料に添加しても消費者にリスクをもたらすことはない。遺伝毒性の可能性に懸念があるため、あらゆる経路の暴露は危険だと考えられている。酸化鉄は飼料を着色するのに有効である。

  • 全ての動物種と分類用に飼料用香料として使用する際の乾燥ブドウ抽出物の安全性と有効性

Safety and efficacy of dry grape extract when used as a feed flavouring for all animal species and categories
EFSA Journal 2016;14(6):4476 [2 pp.]. 6 June 2016
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4476
イヌ以外の全ての動物種に提案された最大使用量(100 mg/kg 完全飼料)で安全である。消費者に安全上の懸念は生じない。食品と飼料の機能は基本的に同じなので、有効性の立証は必要ない。

  • 全ての動物種用の香料として使用される脂環式アルコールを含むケタールを伴う第二脂環式飽和及び不飽和アルコール、ケトン、ケタール、エステルと化学グループ8からの第二脂環式アルコールを含むケトンとエステルの安全性と有効性

Safety and efficacy of secondary alicyclic saturated and unsaturated alcohols, ketones, ketals and esters with ketals containing alicyclic alcohols or ketones and esters containing secondary alicyclic alcohols from chemical group 8 when used as flavourings for all animal species
EFSA Journal 2016;14(6):4475 [26 pp.]. 6 June 2016
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4475
化学グループ8には29成分があり、それぞれ対象種への安全量を設定した。飼料に提案されたこれらの成分の使用は消費者の安全上の懸念を生じない。この全成分が食品に香料として使用されており、飼料での機能も本質的に同じなので有効性の立証は必要ない。

  • 全ての動物種用香料として使用する化学グループ29に属するチアゾール、チオフェン、チアゾリンの安全性と有効性

Safety and efficacy of thiazoles, thiophene and thiazoline belonging to chemical group 29 when used as flavourings for all animal species
EFSA Journal 2016;14(6):4441 [16 pp.]. 6 June 2016
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4441
飼料に最大安全量までこれらの成分を使用しても消費者の安全上の懸念を生じない。対象種に安全だとされる濃度では陸生動物と淡水環境に有害影響はありそうもない。評価を受けた全成分が食品に香料として使用されており、飼料での機能は食品と本質的に同じため、これ以上の有効性の論証は必要ない。飲料水中での安定性に関するデータ不足のため、この方法での安全性と有効性を結論できなかった。

  • 豚肥育用、マイナー豚類用、鶏肥育用、マイナー鳥種用Bactocell PA (Pediococcus acidilactici CNCM MA 18/5M)の安全性と有効性

Safety and efficacy of Bactocell PA (Pediococcus acidilactici CNCM MA 18/5M) for pigs for fattening, minor porcine species, chickens for fattening and minor avian species
EFSA Journal 2016;14(6):4483 [2 pp.]. 3 June 2016
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4483
対象種、消費者、環境に安全だと思われる。Bactocell PAはマイナー鳥種(肥育と産卵用)とマイナー豚種(離乳と肥育用)に1 × 109 CFU/kg飼料 (飲料水から加えるなら5 × 108CFU/L)で有効だと考えられる。

  • 全ての動物種用サイレージ添加物としてのLactobacillus plantarum DSM 29025の安全性と有効性

Safety and efficacy of Lactobacillus plantarum DSM 29025 as a silage additive for all animal species
EFSA Journal 2016;14(6):4479 [10 pp.]. 3 June 2016
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4479
家畜種、処理されたサイレージを与えられた動物由来製品の消費者、環境に安全だと考えられている。この添加物はサイレージ産生を改善する可能性があるという結果が示された。 これは提案された添加率5 × 10^7 CFU/kg飼料で示された。

  • 離乳子豚と雌豚用飼料添加物としてのLevucell® SB (Saccharomyces cerevisiae CNCM I-1079)の安全性と有効性

Safety and efficacy of Levucell® SB (Saccharomyces cerevisiae CNCM I-1079) as a feed additive for weaned piglets and sows
EFSA Journal 2016;14(6):4478 [3 pp.]. 3 June 2016
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4478
出芽酵母はQPSアプローチで安全性が評価できる。添加物中の系統は確立されており安全と見なせる。有効である可能性は示された。

  • フルルタモンの農薬リスク評価ピアレビュー

Peer review of the pesticide risk assessment of the active substance flurtamone
EFSA Journal 2016;14(6):4498 [24 pp.] 6 June 2016
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4498
情報不足と懸念が確認された。