食品安全情報blog過去記事

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EUの内分泌撹乱物質の定義への反響各種

  • 医師やNGOEUのホルモン撹乱物質法案を批判

Doctors and NGOs slam EU bill on hormone disruptors
BRUSSELS, 16. Jun,
https://euobserver.com/environment/133850
欧州委員会の提案は内分泌学会、EDC-free Europeなどから歓迎されない
彼らは内分泌撹乱物質のハードルが高くて規制対象になるのはほんの僅かの化合物だろう、という。これまで「かもしれない」で対応できたのに「原因だとわかる」ことを要求している、と。

The pesticide industry is “extremely disappointed” with the European Commission’s proposal to identify endocrine disruptors that was presented on Wednesday (15 June).
http://www.euractiv.com/section/health-consumers/news/pesticide-industry-critical-of-endocrine-disruptors-criteria/
特にハザードベースのアプローチについて
European Crop Protectionは「6年もEFSAや専門家や各種関係者からの意見を聞いたのに、10年以上前のWHO/IPCS定義と変わらない。我々はこの定義は賢明な出発点だと思うがこれだけでは規制には不適切である」という

  • 欧州のホルモン撹乱化合物の新しい規則

New rules to regulate Europe's hormone-disrupting chemicals
Thursday 16 June 2016
https://www.theguardian.com/environment/2016/jun/16/new-rules-to-regulate-europes-hormone-disrupting-chemicals
欧州委員会は、科学者、NGO、企業、消費者団体からの激しい批判の中、世界で初めての内分泌撹乱物質を分類して禁止するシステムを発表した。
内分泌撹乱物質を規制しようとする試みは何度も締め切りに遅れようやく発表された。しかしこの提案は直ちに批判を浴びた。

  • EUのホルモンかく乱化合物の規制案に全てのサイドから強い反対

Strong opposition from all sides to EU proposal for regulating hormone-disrupting chemicals
16 June 2016
http://www.sciencebusiness.net/news/79827/Strong-opposition-from-all-sides-to-EU-proposal-for-regulating-hormone-disrupting-chemicals
欧州委員会は長く待たれていた「科学に基づいた」基準で誰1人満足させられなかった

(両陣営から批判を浴びている、ということが必ずしも中立公正を意味しない)