食品安全情報blog過去記事

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食品基準ニュース

Food Standards News
http://www.foodstandards.gov.au/media/pages/foodstandardsnews/Default.aspx
Food Standards News 136 - June 2016
http://us2.campaign-archive2.com/?u=700bf5d7b419cc12102524e87&id=9d489f00ad
・産地表示、ナノテクノロジー報告書、20および25周年記念イベント、など
・包装容器からの溶出物について2016年8月5日まで意見募集
P1034 – Chemical Migration from Packaging into Food:
この分野においてはTTCが非常に有用なスクリーニングツールで、推定摂取量がTTCより小さいなら安全上の懸念はないとみなせる。これ以上なら適切な毒性に関するデータを用いて安全性評価を必要とする。
US FDAが行ったTTC解析によると1300以上の食品と接触する物質のうち86%はTTCの最小値である遺伝毒性物質への値1.5 μg/kg bw/dayより推定暴露量が少ない。各TTC閾値を超える多くの化合物については安全性に関するデータがどこかしらにあり安全性が確認できる。一部の包装材化合物については、毒性データは公的には入手できないあるいは構造的に類似する化合物のデータが安全性評価に使われている。
オーストラリアの食品についても同様にリスクは低いという結論が出ている。しかしDEHPとDINPについてはさらなるデータが必要である。
リサイクルボール紙のミネラルオイルについては国際的にはまだ十分解明されておらず研究中である。
規制の選択肢としては、リスクが低い場合にはガイドラインを作ったり服務規程を強化したり、リスクが高いものについては溶出基準を設定するなど。規制によらないアプローチもある。
・他加工助剤としてのBacillus amyloliquefaciens 由来グルタミナーゼ、除草剤耐性昆虫保護綿系統MZIR098由来食品、ラクトフェリン製造のための加工助剤としてのアガロースイオン交換樹脂の認可など。