食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

その他

  • 生命医学研究者らは実験用の抗体の妥当性評価がいいかげん

Natureニュース
Biomedical researchers lax about validating antibodies for experiments
Monya Baker 30 June 2016
http://www.nature.com/news/biomedical-researchers-lax-about-validating-antibodies-for-experiments-1.20192
研究によく使うものを検査していないことが結果の再現性を低下させる
BioTechniquesに発表された調査によると若い科学者の約1/3が抗体の妥当性評価をする時間がない。正確な結果を出すにはそれが予想通りに働くことが必要であるにも関わらず。

  • 化学物質を禁止したおかげでオゾン層が治った

Scienceニュース
Ozone layer on the mend, thanks to chemical ban
By Eric HandJun. 30, 2016
http://www.sciencemag.org/news/2016/06/ozone-layer-mend-thanks-chemical-ban
1985年に発見されて以来、南極のオゾンホールは人類の意図しない環境への有害影響の強力なシンボルだった。しかし良いニュースだ。オゾン層の隙間は縮小している。

  • EU離脱は英国の科学の将来に暗雲

Brexit’ casts pall on future of U.K. science
Daniel Clery
Science 01 Jul 2016: Vol. 353, Issue 6294, pp. 12-13

SMC NZ
Nobels’ challenge Greenpeace over GM – Expert reaction
July 1st, 2016.
http://www.sciencemediacentre.co.nz/2016/07/01/nobels-challenge-greenpeace-over-gm-expert-reaction/
100人以上のノーベル賞受賞者グリーンピースに対してGM食品反対をやめるよう申し立てる公開文書に署名をした。彼らはグリーンピースに対して「権威ある科学団体や規制機関の知見を認め、反GMOキャンペーン一般と特にゴールデンライスへの反対活動を止めるよう」強く求めている。ゴールデンライスはベータカロテンを多く含むコメでビタミンA欠乏対策として作られた。グリーンピースは特に近年激しく反ゴールデンライスキャンペーンを行ってきた。5月にNASGM作物に関する詳細な報告書を発表し、ヒト健康にリスクがあるというしっかりした根拠はないとしている。
ノーベル賞受賞者の強い言葉による文書は「この「人道への犯罪」の前に、世界中で何人の人が死ななければならないのか?」と締めくくっている。
SMCは以下のニュージーランドの専門家のコメントを集めた。
オタゴ大学遺伝学部長Peter Dearden教授
私はこの手紙の著者らに合意する。GMは悪だと信じるのを止める時期だ。規制をするなと言っているわけではない、規制は根拠に基づいてするべきだ。
Massey大学基礎科学研究所Barry Scott教授
米国NASの報告書や100人以上のノーベル賞受賞者はこの文書の根拠に相当な重みを加える。