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ニュースレター

内分泌撹乱物質:委員会は健康と環境を守るために前進
Health-EU newsletter 177 - Focus
Endocrine Disruptors: Commission takes steps to protect health and the environment
http://ec.europa.eu/health/newsletter/177/focus_newsletter_en.htm
欧州委員会DG健康食品安全、食品と飼料の安全性部長Sabine Jülicher
内分泌撹乱物質は、人や動物のホルモン系の機能を変えて有害健康影響をもたらす天然および合成化合物である。EUは何年もの間ヒト健康(消費者と労働者を含む)、動物の健康、食品や飼料や環境などの部門で規制により内分泌撹乱物質に取り組んできた。
さらにEUは農薬とバイオサイドの評価に置いて世界でも最も厳しいシステムを有し、そのシステムにより何百という物質が厳密な科学的評価プロセスを経ている。
この予防的アプローチが6月15日に委員会が内分泌撹乱物質の同定についての強力な科学に基づくアプローチの採用を提案したことでさらに強化された。その定義はWHOの定義と同じである。「内分泌系の機能を変えてその結果として無傷の生物やその子孫や集団に有害健康影響を与える外来物質または混合物」である。
具体的に委員会はより正確な同定につながる植物保護製品とバイオサイドの二つの分野での内分泌撹乱物質の科学的基準の二つの法案を提示した。これらの基準は内分泌撹乱物質は全ての妥当な科学的根拠を用いて、「根拠の重み付け」アプローチを用いてしっかりした系統的レビューを採用することを定めている。
これらが加盟国で採択されればEUの規制システムは世界で初めて内分泌撹乱物質を科学的に定義した規制になる。このことは委員会のヒト健康と環境を最大レベルで保護することへの献身を確認するものである。