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コリンの食事摂取基準

Dietary Reference Values for choline
EFSA Journal 2016;14(8):4484 [70 pp.]. 17 August 2016
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4484
欧州委員会の要請に従い、EFSAの食品・栄養・アレルギーに関する科学パネル(NDA)はコリンの食事摂取基準(DRVs)を導出した。この意見では、パネルはコリン化合物(例えば、グリセロホスホコリン、ホスホコリン、ホスファチジルコリン、スフィンゴミエリン)を含む食事からのコリンを検討する。パネルはコリン摂取量のバイオマーカーやステータスはコリンのDRVsを導出するのにふさわしくないと考えた。パネルは成人、乳児、子供にコリンの平均必要量と集団別参照摂取量を導出できず、そのため目安量(AIs)を定義した。すべての成人に、枯渇/ 補充研究の臓器機能不全の症状を示す枯渇被験者の約70%を回復するのに必要なコリンの量を考慮して、EUの健康的な集団で観察されたコリンの平均摂取量に基づきAI 400 mg/日を設定した。誕生から6か月まで母乳のみで育てた乳児の概算コリン摂取量からの上方外挿に基づき、すべての7-11か月の乳児にはAI 160 mg/日を提案した。すべての1-17歳の子供には、成長要因を適用し、成人のAIから下方外挿に基づきAIsを提案した。これらのAIは140 mg/日 (1–3歳) から 400 mg/日 (15–17歳)の範囲である。妊婦には、妊娠していない女性のAIから外挿し、妊娠による体重増加の平均と計算してAI 480mg/日を導出した。授乳中の女性には母乳のみで育てている最初の6か月間に母乳に分泌される一日当たりのコリンの量を授乳していない女性のAIに加算し、AI 520mg/日が設定された。

  • コリンの食事摂取基準に関するEFSAの食品・栄養・アレルギーに関する科学パネル(NDA)の科学的意見案についての意見募集結果

Outcome of a public consultation on the Draft Scientific Opinion of the EFSA Panel on Dietetic Products, Nutrition and Allergies (NDA) on Dietary Reference Values for choline
EFSA-Q-2015-00670
17 August 2016
https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/1036e
NDAパネルは受け取ったコメントを考慮してコリンの食事摂取基準に関する科学的意見の改訂版を準備した。その意見は議論され2016年4月21日の会議で採択された。