食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

その他

  • ゲータレードはもうすぐオーガニックになるが砂糖はまだ入っている

Gatorade Will Soon Be Organic and Still Loaded with Sugar
September 5, 2016
http://www.care2.com/greenliving/gatorade-will-soon-be-organic-and-still-loaded-with-sugar.html
PepsiCo社が全米でオーガニックゲータレードを発売すると発表した。
しかしそれはどのくらいヘルシーなのだろうか?
ゲータレードの成分は
水、砂糖、天然香料、クエン酸、塩、クエン酸ナトリウム、リン酸一カリウムスクラロースアセスルファムカリウム、色素
オーガニックゲータレード
水、オーガニックサトウキビ砂糖、クエン酸、オーガニック天然香料、海水塩、クエン酸ナトリウム、塩化カリウム
(砂糖増えてる)

  • ジカと戦うためにPinellasにGMO蚊を使わせて

地元紙の社説
Editorial: Let Pinellas use GMO mosquito to fight Zika
Monday, August 29, 2016
http://www.tampabay.com/opinion/editorials/editorial-let-pinellas-use-gmo-mosquito-to-fight-zika/2291413
Pinellas郡の超党派の有力議員がオバマ政権にジカウイルスと戦うために遺伝子組換え蚊を使うことを認めて欲しいと頼んでいる。待つ理由はなく、FDAは認可すべき。
Tampa BayタイムズのスタッフライターLisa Gartnerが今月初めに報告したように、英国のバイオテクノロジー企業Oxitecの開発したGMO蚊はジカを止めるのに成功した。ブラジル、パナマケイマン諸島で1億5000万匹以上を放出し90%以上の蚊を減らした。FDAEPAとCDCは予備的知見でGMO蚊の導入によりヒトや環境に意味のある影響を見つけていない。なのにFDAはPinellasの担当者には言い逃れを続けている。
(中略)
Florida KeysでのGMO蚊の使用は懐疑的住人でダメになったがPinellasは一般的に科学的アプローチを歓迎する

  • 飛行機で殺虫剤を散布するのは完璧ではないがジカに対して我々ができる最善である

Spraying Mosquitoes by Plane Ain't Perfect, But It's the Best We've Got for Zika
09.05.16
http://www.wired.com/2016/09/spraying-mosquito-pesticide-plane-actually-pretty-effective/
先週日曜日の6:40頃、飛行機がサウスカロライナのDorchester郡にTrumpetと呼ばれる蚊の殺虫剤の微細粒子を撒きながら飛んだ。この地方では旅行者のジカ症例が4例だったが蚊対策部署は安全第一にした。しかし農薬散布機はミツバチの覆われていない巣の上も飛び、ミツバチが死んだ。
養蜂家は不幸で、一部は蚊対策の中止を求める請願を始めた。しかしTrumpetの主要成分であるNaledを含む殺虫剤はジカに対する限られた武器のうちの一つである。ここ数ヶ月のジカ症例の増加に伴い、特に多いMiami-Dade郡のような地域ではCDCの助言に従って週に何回か殺虫剤を散布している。だから単純に散布を中止するのは良い考えではない。
(中略)
不妊雄の放出などの新しいツールが利用できるようになるまで、蚊コントロールセンターは不完全な武器で戦う:幼虫を殺し、水を捨て、虫除けスプレーを使うことを薦め、長袖の服を着て家に蚊を入れないようにする。ジカが地元で伝染し始めるようになったら、できることは殺虫剤の空中散布しかない。

Singapore's Zika cases send warning signal to Asia
September 05, 2016
http://www.local10.com/health/singapores-zika-cases-send-warning-signal-to-asia
シンガポールとマレーシアでジカ症例確認
たった一週間でシンガポールのジカ症例がゼロから258になりアジア全体で急速に増加することが懸念されている。
シンガポールで突然拡大した理由は不明

  • 子どもの学校に持っていくお弁当はまだジャンクフードだらけ、研究が発見

Kids' school packed lunches still full of junk food, research finds
Tuesday 6 September 2016
https://www.theguardian.com/society/2016/sep/06/kids-school-lunchboxes-junk-food-research-england
子どもの肥満についての熱心な啓発キャンペーンにもかかわらず、親はまだ子どものランチボックスをジャンクフードで一杯にしている。Leeds大学が火曜日に発表した研究によると栄養基準を満たしたランチを持っていた小学生はたった1.6%。
小学生の約半分が学校にランチを持っていき、ランチボックスの5つのうち1つが何らかの野菜またはサラダを含み、52-60%がお菓子やスナック、42%が砂糖入り飲料を含む。
(写真はキットカットとコーラとスナックとりんごとサンドイッチのランチボックス)

  • 内部告発者が不正に加工したデータで2億ドルの研究費を得たと主張してDuke大学を訴える

Scienceニュース
Whistleblower sues Duke, claims doctored data helped win $200 million in grants
By Alison McCook, Retraction WatchSep. 1, 2016 ,
http://www.sciencemag.org/news/2016/09/whistleblower-sues-duke-claims-doctored-data-helped-win-200-million-grants
2013年3月の金曜日、Duke大学の有名な肺科学者のラボで働いていた研究者が着服で逮捕された。生物学者Erin Potts-KantDuke大学の医療システムから25000ドル以上を吸い上げてAmazonWalmartなどで買い物をしていたことで有罪と訴えられた。最終的には罰金と謹慎と社会奉仕が言い渡された。問題はさらに悪化し、大学が彼女の研究を調べたところ不正が発覚した。主に肺の生物学に関する彼女の15の論文が取り下げられた。そして先月、米国の地方裁判所で彼女のもと同僚による内部告発裁判がおこされた。それによると、研究者、彼女のもと監督者、大学に対して、虚偽のデータを含む申請で60以上の2億ドルの研究費を得たことを非難している。もし勝訴すると連邦虚偽の主張法False Claims Act (FCA)により大学は政府に不正に得た資金の3倍を返却し内部告発者に数百万ドルの分配をしなければならない。
Duke大学の事例は国中の全ての研究所を震え上がらせる。
(詐欺師の周辺の人たちはおかしいことに気がついていたのに、と)