食品安全情報blog過去記事

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FDAは乳児用ミルクのラベルや表示の構造/機能強調表示のもととなる科学的根拠の種類と質に関するガイダンス案を発表

FDA Issues Draft Guidance Concerning the Type and Quality of Scientific Evidence Underlying Structure/Function Claims Made in Infant Formula Labels and Labeling
September 8, 2016
http://www.fda.gov/Food/NewsEvents/ConstituentUpdates/ucm514389.htm
FDAは乳児用ミルクの全ての表示が真実で誤解を招くものではないという要求を満たしながら構造/機能強調表示をするために、製造業者向けのガイダンス案を発表した。
「構造/機能」強調表示は製品あるいはその成分の、人体の正常な構造や機能への影響についての表示である。例えばミルクが「消化をサポートする」などのようなものである。
ガイダンス案では乳児用ミルクの構造/機能強調表示を立証するのに適切な科学的根拠の種類と質についての助言を説明している。ガイダンスでは先天的代謝異常や低出生体重のような通常と異なる医学的栄養的問題のある乳児に向けて販売されているミルクも含む全ての乳児用ミルクについての助言を提供している。
FDAは食品の表示については乳児用ミルクも含めて構造/機能強調表示を事前認可していない。このガイダンスは多くの乳児が成長や発育にとって重要な時期に唯一の、あるいは主な栄養源とする乳児用ミルクに特に焦点を絞ったものである。このような脆弱な集団は保護者に完全に依存し、保護者は表示されている情報が真実で科学的根拠のあるものであることを信頼できなければならない。
ガイダンス案には2016年9月9日から意見募集を開始する。
Substantiation for Structure/Function Claims Made in Infant Formula Labels and Labeling:Guidance for Industry Draft Guidance
http://www.fda.gov/downloads/Food/GuidanceRegulation/GuidanceDocumentsRegulatoryInformation/UCM514642.pdf
(普通のことが書いてある。乳児だから当然乳児の研究でなければあてはまらないだろうし、小さいときにちょっと差があってもそれが大人になったらどうなるかは長期フォローアップ試験がなければ言ってはならないことを考えると妙な宣伝はしない方がいいと思う)