食品安全情報blog過去記事

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IARCはロイターの記事に反応

IARC responds to Reuters article
26 October 2016
http://www.iarc.fr/en/media-centre/iarcnews/pdf/Reuters_Readmore_Oct2016.pdf
Reutersが2016年10月25日に発表した、IARCモノグラフ計画の文書へのアクセスについて扱った記事でIARCの意図を著しく歪めている。IARCは科学者が、ある物質がヒト発がん性かどうかについての科学的根拠を批判的にオープンに議論する自由を確保したい。
IARCはグリホサートモノグラフに参加した米国の科学者からアドバイスを求められた。その科学者や研究所は情報公開法あるいは記録開示法によりモンサントの法律担当者を含む各種関係者から情報公開を求められている。また広範なIARCのグリホサート評価に関連する文書や記録を要求されている。米国でのモンサントの関係する裁判を含む多くの関心のなかで、科学者はこれらの公開をしたくないと感じ脅されていると感じている人もいる。この文脈でIARCはアドバイスしたのだ。
IARCのWHOとの審議文書や記録の公表に関する立場は、案や審議記録は開示しないという国際法に則っている。
ロイターの記事はグリホサートをおそらくヒト発がん性と分類したIARCのモノグラフ計画についての一部メディアのいつもの報道と同じだ。IARCはロイターが10月21日に提示した疑問に答えている。

(ロイターの記事は「IARCが専門家に除草剤の文書は公表しないように求めた」というもの
Exclusive: WHO cancer agency asked experts to withhold weedkiller documents
Tue Oct 25, 2016
http://www.reuters.com/article/us-health-cancer-iarc-exclusive-idUSKCN12P2FW
Reutersの見た手紙と電子メールで、IARCの担当者がグリホサートのレビューに参加した科学者に要求された文書を開示しないように注意していた。このアドバイスは4月のもの。)