食品安全情報blog過去記事

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欧州における新規精神活性物質:規制と訴追−現在の課題と解決法

New psychoactive substances in Europe: legislation and prosecution — current challenges and solutions
EMCDDA, Eurojust, Lisbon, November 2016
http://www.emcdda.europa.eu/publications/joint/eurojust/nps-legislation-and-prosecution
欧州麻薬監視センター(EMCDDA)と欧州司法機構の共同発表
欧州の新規精神活性物質(NPS)市場は薬物管理法を作るのが間に合わない速度で拡大している。そのため多くの国がこの現象に対して、既存の消費者保護や健康保護や医療機器法にもとづいた、あるいは革新的新法開発などの新しい法的対応をとっている。2014年に欧州連合司法裁判所は、ヒト健康に有用な効果のない物質は医薬品ではないと判断したため、医薬品の法律はNPSのコントロールのために使うことが制限された。この共同報告書はEMCDDAのトップレベル監視活動と欧州司法機構の訴追の実施経験を組み合わせて作成した。この報告の最初の部分は政策決定者向けで、NPSのコントロールにおける課題と一部の加盟国で採用されている解決法についてリストアップしている。二番目の部分は法の実務者向けで、司法裁判所の判断とその実際の訴追行為への影響に焦点をあて、その判断により最も影響を受けた一部の加盟国の対応を説明している。
(ある物質の作用がヒトにとって良いかbeneficialどうかなんて判断できるんですかね。)