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FDAは放棄に基づき食品包装へのPFCsの使用認可を取り消す

FDA Removes Approval for the Use of PFCs in Food Packaging Based on the Abandonment
November 21, 2016
http://www.fda.gov/Food/NewsEvents/ConstituentUpdates/ucm528911.htm
3M 社の申請に対応してFDAは耐油性食品包装に使用される二つの長鎖過フッ素化合物(PFCs)の認可を取り消す食品添加物規制の改定を行う。国内および世界中で唯一の製造業者である3Mによるとこの化合物は完全に永久に米国市場では放棄された。FDAの改訂は安全性評価の結果ではなく、使用されなくなったためである。
FDAは長鎖PFCsをファストフードの包装や持ち帰り用ボックスなどのような特定の食品と接触する物質への使用を認可していた。その後新しい科学的情報により2010年に安全上の懸念を同定した。安全上の懸念には全身性および発達毒性と難分解性の組み合わせが含まれる。それからFDAは企業と協力して当時最もよく使われていた長鎖PFCsの販売を止めるよう要請し、2011年10月1日までには企業が自主的に販売中止にしたとFDAに確認した。
2016年1月にFDA食品添加物規制を改訂し3つの長鎖PFCsの使用を廃止し今回残り2つの長鎖PFCsの認可も無くなる。この対応はこれらの物質の食品添加物としての使用はどんな食品にも認められていないことを意味する。将来これらを使いたい企業があれば新たに申請をする必要がある。
最終規則には30日間の反対意見受付期間も含まれる。