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植物の果実や種子の摂取時に注意してください!

食品基準課/食品危害評価課 2016-11-16
http://www.mfds.go.kr/index.do?mid=675&pageNo=1&seq=34386&sitecode=1&cmd=v
食品医薬品安全処は植物の実や種子を食用として購入する場合食品安全情報ポータル(www.foodsafetykorea.go.kr)などで食べることができるかどうかと使用可能部位を確認した後購入して摂取するようお願いする。
消費者がインターネットなどを通じて誤った情報を習得して安全性が確認されない原料を食べる事例が報告されている。
一般的に植物は菌やウイルス、害虫から自分を保護するために多様な化学成分を生成(アレロパシーallelopathy)して実や種子に保有しているため、中毒を起こすことがあるので実や種子を食べる時には注意が必要である。
イヌホオズキは葉、や茎は食べることができるが実はソラニン(Solanine)という毒性物質を多く含み食品原料に使うことができない。
ソラニンはじゃがいもの青い芽にある自然毒で30mg以上取れば腹痛、胃腸障害、めまいのような食中毒症状が現われ、熱に強く料理しても容易に分解されない。
ニガウリの実は食用に使用可能であるが種子は嘔吐や下痢を誘発する可能性のあるククルビタシン(cucurbitacins)という成分が含まれていて食用に使うことができない。
アプリコットの実は食べることができるが種子はシアン(青酸)配糖体であるアミグダリン(amygdalin)が含有されているので取らないことが望ましい。
アミグダリンは核果類果物の種子にあるシアン配糖体として植物に存在する酵素によってシアン化水素に分解されて頭痛などの食中毒症状が出る可能性がある。
○ 梅種子もアミグダリンを含み不十分に熟した梅や梅種子を食べた場合食中毒を起こす可能性があるので食べない方が良い。
ただし、梅が熟して種子が堅くなれば梅実にはシアン配糖体は残らなくなる。
○亜麻種子は無色の揮発性液体と同時に毒性物質であるシアン配糖体を含んでいて生では食べることができない。
摂取の前に水に長時間つけてから何回も洗浄したりごまを炒めるように(200℃、約20分)炒めてシアン配糖体を加水分解させる酵素を不活性化させて食べなければならない。1回4g、一日16g以上食べてはいけない。 加工をして食べることができるようになった亜麻種子でも多価不飽和脂肪酸が多く臭いがしやすいので小量の製品を購入して冷蔵保管して、なるべく長く保管しないで早く食べるのが勧奨される。
食薬処は消費者に食品としての安全性可否が不明な植物実や種子は食用可能可否や摂取時注意事項を確認して取るようお願いし、今後ともこのような生活密着型情報を持続的に提供する計画だと発表した。
○ 食品原料の使用可能部位と使用量に対する詳しい情報は食品安全情報ポータル(www.foodsafetykorea.go.kr→安全韓食生活→食品原料→食品原料リスト)で確認することができる