食品安全情報blog過去記事

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その他

SMC UK

  • 授粉媒介者を守ることについての専門家の反応

expert reaction to safeguarding pollinators
November 28, 2016
http://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-safeguarding-pollinators/
Natureに発表されたレビューが食糧安全保証や生物学的多様性を含む問題への異なる授粉媒介者の価値やその状態と傾向、環境プレッシャーによるリスク、管理や政策の影響を概観した。
サセックス大学養蜂と社会的昆虫研究室Norman Carreck
これは広範で新しいレビューである。これまでの既存のレビューはミツバチしかみていなかったがこれは脊椎動物を含む全ての授粉媒介者をカバーしている。作物の授粉だけではなく社会経済的価値も強調している。
メディアではミツバチがいないとヒトが飢えるという報道が多いが、これは事実ではない。世界の主要作物の多くは風媒授粉である。しかしこのレビューでは複雑な関係を強調している。このレビューは有用なデータを提供する
エクセター大学分子進化学上級講師Lena Wilfert博士
Pottsらによるこのレビューはヒトの福祉に影響する広範な要因にとって授粉媒介者の多様性が重要であることを示す。重要なことは農業の生態学的増加と生態学的インフラが授粉媒介者の多様性と豊富さへの脅威にどう対応できるかを示す

  • IVFのオプションについてのメディア報道への専門家の反応

expert reaction to media coverage of ivf add-ons
November 28, 2016
http://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-media-coverage-of-ivf-add-ons/
BMJ Openに発表された論文とBBC OneのPanoramaドキュメンタリーについて
国際生殖学会連合会長Richard Kennedy
BMJの論文は、国内および国際的にますます増加している、標準IVFに追加で提供されている規制されていない利益のはっきりしない一連の手法についての懸念を加えるものである。
患者は既に自己負担で治療費を払っていて、妊娠の可能性が増えるかもしれないという正当化できない宣伝に誘惑されやすい。そういう人たちに標準療法の費用の二倍にもなる費用を負担させ治療のリスクを増やすことすらある。患者には客観的で正確な情報が必要である。
King’s College London生殖補助ユニットと移植前遺伝子診断センター長のYakoub Khalaf博士
根拠に基づいた医学が取り上げられるのはいいことだ。私はこれらの問題がこの分野でのしっかりした研究への出資強化につながることを期待する
英国生殖学会長Adam Balen教授
生殖医療の分野は発展を続けていて英国は世界をリードしている。新しい方法やアプローチは常に評価され患者には完全な情報が提供されることが重要である。医療の専門家や学会は信頼できる情報を提供するのが役割である。
(ちなみにネットはゴミだらけ)

  • 地球上の大気汚染の流れをリアルタイムで観察

Watch air pollution flow across the planet in real time
By Dennis NormileNov. 28, 2016
http://www.sciencemag.org/news/2016/11/watch-air-pollution-flow-across-planet-real-time
AirVisual Earthインタラクティブ地図がPM2.5の濃度を見せる

  • 今年の科学の大発見に投票して!

Vote for your scientific breakthrough of the year!
By Science News StaffNov. 28, 2016
http://www.sciencemag.org/news/2016/11/vote-your-scientific-breakthrough-year
候補の中から選ぶ
(年末だなぁ)

  • 航空会社がのせるのを拒否したためスペインの軍が動物をカナリア諸島まで運ぶ

Spanish military flies lab animals to Canary Islands after airlines refuse to take them on board
By Elisabeth PainNov. 28, 2016
http://www.sciencemag.org/news/2016/11/spanish-military-flies-lab-animals-canary-islands-after-airlines-refuse-take-them-board
アメリカで交配されてイベリア航空とエアヨーロッパが実験動物の輸送を中止しているためスペインで2ヶ月足止めされていた29匹のトランスジェニックマウスがようやく目的地に着いた。

  • ポスト事実:当惑した人向けガイド

Natureニュース
Post-truth: a guide for the perplexed
28 November 2016
http://www.nature.com/news/post-truth-a-guide-for-the-perplexed-1.21054
政治家がいくらでも嘘をつけるなら、科学者はどうすればいい?Kathleen Higginsが幾分かの説明をする。
Oxford Dictionariesが2016年ワードオブザイヤーに‘post-truth’を選んだ。科学者にとっては聞き慣れないだろう。科学の世界では知識を得るために事実の重要性は、それ自体でも問題解決のためにも、前提である。事実が過去の遺物になるなんてことがあるだろうか?
私のような哲学者にとっても、ポスト事実はあわない。しかし米国の大統領選挙やそれに先立つ終わりのないように見えるキャンペーンから、2004年のRalph Keyesのポスト真実時代になったという宣言は残念ながらそうなのだろう。
ポスト真実とはあからさまな嘘が社会全体に常に出回っているということを指し、政治家は嘘を言っても非難されないことを意味する。これはどんな政治家でも嘘をつき果たすつもりのない約束をするという良くある考えとは違う−そこにはまだ正直であることへの期待がある。ポスト事実の世界ではこの期待は全くない。
これが現在の米国やその他の場所での政治的状況を説明できる。不正確で擁護できない主張、難しい質問への不合理な推論、事実のあからさまな否定への一般の人々の耐性が驚くほど高い。
(中略)
多くの人々は自分のバイアスに沿った情報源からしかニュースを受け取らず、聞きたいことを聞く。
科学者や哲学者はポスト事実という考えにショックを受け、科学的知見がただの信仰の問題として扱われて否定されたとき、抗議すべきだろう。科学者は社会に対して科学の社会的役割の重要性を喚起し続けなければならない
(平気で前と違うこと言うのってメディアだよね。その場限りの適当なことを言う人を重宝して使うし。)

  • 大麻医はカリフォルニアの合法化で新しいビジネスに熱狂

Marijuana doctors get new business buzz from legalization in California
November 28, 2016
http://www.sacbee.com/news/state/california/california-weed/article117403263.html
(ところどころ抜粋)
カリフォルニアで大麻を娯楽用に合法化することが投票で決まって以来、医療用大麻を処方してきた病院の電話がこれまで以上に鳴っている。大麻を合法化するProposition 64が通過したので21才以上の成人はもはや医師に処方してもらう必要が無くなった。しかし娯楽用大麻はまだ販売されておらず、来年にかけて徐々に整備されていく。小売店の販売許可が行き渡るのは2017年半ばから2018年1月になるだろうと予想されている。
この制度で大麻を売っていた医師はビジネスが落ち込むと予想されるかもしれないが一部のクリニックでは患者が増加している。消費者が小売りされている大麻の蕾やハチミツ入り濃縮物、大麻入りブラウニーの中から何を選べばいいのか医師の助言を必要とすることを認識したためである。長期的には顧客を維持するためにより広範なホリスティックサービスを提供するクリニックとしてブランド替えを検討している。医師の指導のもとで娯楽用大麻を使いたいという市場がある。
カリフォルニアの医療用大麻法は1996年に通過し大麻使用者を法的に守ってきた。医学の主流派は大麻使用助言を出したがらなかったため、「柔軟な」医師達にとってビジネスの機会となり大麻を処方するクリニックにたくさんの人が集まった。彼らは軽症から重病までいろいろな症状に大麻を処方し医療用大麻経済圏を作り出した。医療用と娯楽用の境界は曖昧であった。大麻クリニックに来る患者は他の病院に比べて若く健康で主な症状は痛みである。ビジネスモデルとしては大麻の他に鍼、カイロプラクティック、睡眠療法などを提供するところもある。
コロラドでは娯楽用大麻の合法化後、医療用大麻の減少はわずかにとどまっている。理由のひとつは値段で、娯楽用大麻には医療用より多くの税金がかかる。
(医療倫理も何もあったもんじゃない)

  • オーストラリアに驚くことに壊血病が戻ってきた

Scurvy makes surprise return in Australia
http://www.bbc.com/news/world-australia-38127403
シドニー西部のWestmead病院の7人の糖尿病患者に壊血病が発見された。
Jenny Gunton教授が足の傷が治らない患者を治療して発見した。
(ビタミンC不足は珍しい。抗酸化剤としても結構使われているので)

  • Borden Driveの家から押収した粉末はフェンタニル:Yellowknifeカナダ連邦警察

Powder seized from Borden Drive home was fentanyl: Yellowknife RCMP
Nov 28, 2016
http://www.cbc.ca/news/canada/north/yellowknife-borden-drive-powder-furanyl-fentanyl-1.3871747
先週のオピオイド薬物過剰使用疑いを捜査していた警察が押収した粉末はフラニフェンタニルだった。