食品安全情報blog過去記事

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FTCとニューヨーク州はPrevagenの販売業者を詐欺的記憶や認知機能改善宣伝をしたことで訴える

FTC, New York State Charge the Marketers of Prevagen With Making Deceptive Memory, Cognitive Improvement Claims
January 9, 2017
https://www.ftc.gov/news-events/press-releases/2017/01/ftc-new-york-state-charge-marketers-prevagen-making-deceptive
ダイエタリーサプリメントPrevagenが記憶力を向上させ認知機能にメリットがあることが「臨床的に示されている」と虚偽の、根拠のない宣伝をしたことについて、FTCとニューヨーク州司法長官が訴えた。
Prevagenはテレビなどでグラフを示し強力な全国宣伝キャンペーンを行っていたが、実際のところその研究はプラセボと差がなかった。

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Prevagenの胡散臭い脳パワー宣伝
Prevagen’s fishy brainpower claims
January 9, 2017 by Lisa Lake
https://www.consumer.ftc.gov/blog/prevagens-fishy-brainpower-claims
ある製品があなたの記憶力を90日で向上させると宣伝しているのを見たとき、買いたくなるかもしれない。でもその宣伝にしっかりした科学的根拠はない。忘れよう。
FTCとニューヨーク司法長官事務所がPrevagenの販売業者を、高齢者の記憶を改善し脳の健康をサポートすると虚偽の宣伝をしたことで訴えた。宣伝業者はPrevagenの有効成分であるある種のクラゲ由来の成分が加齢に伴い脳に蓄積する過剰なカルシウムを取り除くと宣伝していた。テレビの宣伝では劇的なチャートを強調した臨床試験があると謳っていた。しかしFTCによると、その研究の実際の結論は宣伝内容とは違って脳の機能に影響はなかった。そして企業は宣伝の根拠をもっていなかった。
Prevagenの、現在進行中の広範なマーケティングキャンペーンには全国放送のテレビやラジオ、主要ネットワークでのインフォマーシャル、雑誌やウェブサイト、ソーシャルメディアでの宣伝も含む。また健康食品センターや各地健康エキスポでのプロモーションも行っていた。結果として総収入額は1億6500万ドルと推定され、FTCはそれを購入者に返金しようとしている。

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Prevagenの苦情は記憶に関する主張に注意を呼びかける
Prevagen complaint suggests mindfulness about memory claims
By: Lesley Fair | Jan 9, 2017
https://www.ftc.gov/news-events/blogs/business-blog/2017/01/prevagen-complaint-suggests-mindfulness-about-memory-claims
クラゲのタンパク質とされるアポエクオリンapoaequorinとは何か?宣伝では脳に入ると主張しているが、効果どころか経口摂取したものが脳に入ることすら証明されていない。それとは逆に、安全性試験では胃で速やかに分解されることが示されている
(この製品の宣伝に2008年の下村先生のオワンクラゲのタンパク質のノーベル賞が使われている。単にマーケティングにお金をかけさえすれば売れる、研究なんかする必要がない、のが健康食品の世界であることを如実に示す事例)