食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

意見等

  • 全ての鳥種用技術的添加物としての微生物DSM 11798の安全性と有効性

Safety and efficacy of microorganism DSM 11798 as a technological additive for all avian species
EFSA Journal 2017;15(1):4676 [12 pp.]. 16 January 2017
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4676
動物用飼料に使用する添加物及び製剤又は物質に関するEFSAのパネル(FEEDAP)は、この添加物自体は安全上の懸念を生じないと判断し、豚に使用した時のこの添加物の安全性と有効性に関する意見を提示した。この添加物はトリコテセン、デオキシニバレノール(DON)を毒性の低い非エポキシ代謝物にすることで減らせることが確認された。現在の認可はDONだけをカバーしているので、すべてのトリコテセンマイコトキシンを含むように、全ての鳥種用飼料添加物として使用認可を申請している。鶏と七面鳥肥育用及び産卵鳥用はこの添加物を推奨量の1000倍で食事に添加しても有害影響がないことが示された。その結果、完全飼料に1.7 × 108 コロニー形成ユニット (CFU)/kgの推奨量で使用してもこれらの種/カテゴリーに安全だとみなされている。この結論は全ての鳥種に拡大される。すべての鳥種用飼料にこの添加物を使用しても、消費者、使用者あるいは以前は検討されていなかった環境に懸念をもたらすことは予期されていない。In vitro と in vivo試験では、鳥種に与えられる時に、1.7 × 108 CFU/kgの推奨量でこの添加物を含有すると、毒性の低い非エポキシ代謝物生産とともに飼料のDON汚染を減らす効果があることが示された。この添加物はトリコセン代表化合物の12,13-エポキシ基を減らすことが示された。汚染された飼料を与えられる動物種やカテゴリーに関わらず、同じ構造のほかのマイコトキシンで同じような反応を想定するのは妥当である。この添加物は抗コクシジウム剤モネンシンナトリウム、サリノマイシンナトリウム、ナラシン、ナラシン/ナイカルバジン、ナイカルバジン、ロベニジン塩酸塩、ジクラズリルと適合性がある。

  • 非化学手段を含むほかの入手可能な手段では封じ込めできない植物の健康への重大な危機を管理するための除草剤としてのフルミオキサジンの必要性に関するデータ評価

Evaluation of data concerning the necessity of flumioxazin as a herbicide to control a serious danger to plant health which cannot be contained by other available means, including non-chemical methods
EFSA Journal 2017;15(1):4688 [32 pp.]. 16 January 2017
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4688
一般に広範な除草剤が利用できるが、フルミオキサジンの代替化学物質はない。評価は様々な化学物質によらない手段の評価を含む。広範な非化学手段が利用できるが、これらの手段には大抵化学除草剤と同じ有効性はなく、経済的な制約がある。化学と非化学手段の組み合わせは時に可能であるようだ。フルミオキサジンの評価中に得られた最初の実地経験が提示されている。

Safety assessment of the substanceTungsten Oxide’ for use in food contact materials
EFSA Journal 2017;15(1):4661 [6 pp.]. 13 January 2017
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4661
酸化タングステンをPETの再加熱剤として使用するなら、消費者の安全上の懸念はない。他の技術的機能あるいは他のポリマーに使用するには、溶出は50 μg/kg(タングステンとして表示される)を超えてはいけない。

  • Pioneer Overseas Corporation and Dow AgroSciences LLCが提出したトウモロコシ1507の市販継続とその派生食品と飼料の認可改訂申請に関する科学的意見

Scientific opinion on an application for renewal of authorisation for continued marketing of maize 1507 and derived food and feed submitted under Articles 11 and 23 of Regulation (EC) No 1829/2003 by Pioneer Overseas Corporation and Dow AgroSciences LLC
EFSA Journal 2017;15(1):4659 [11 pp.]. 12 January 2017
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4659
トウモロコシ1507の最初のリスク評価結果を変えるような新しいハザードや改訂暴露、新しい科学的不確か性は確認されなかった。

Modification of the existing maximum residue levels for deltamethrin in celery, Florence fennel and rhubarb
EFSA Journal 2017;15(1):4683 [19 pp.]. 12 January 2017
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4683
提案された0.3 mg/kgは消費者の健康リスクを引き起こしそうもない。

  • 鶏及びマイナー家禽種肥育用飼料添加物としてのLevucell® SB (Saccharomyces cerevisiae CNCM I-1079)の安全性と有効性

Safety and efficacy of Levucell® SB (Saccharomyces cerevisiae CNCM I-1079) as a feed additive for chickens for fattening and minor poultry species
EFSA Journal 2017;15(1):4674 [2 pp.]. 11 January 2017
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4674
5つの全研究結果を考慮し、2 × 1010 CFU/kg飼料の用量で食事にLevucell SB®を添加すると屠体のサルモネラ菌種汚染を減らす助けとなる。この結論は同じ用量で使用するとマイナー鳥種肥育用に外挿できるが、産卵用マイナー家禽種にはできない。

  • 全ての動物種用サイレージ添加物としてのLactobacillus plantarum DSM 29024の安全性と有効性

Safety and efficacy of Lactobacillus plantarum DSM 29024 as a silage additive for all animal species
EFSA Journal 2017;15(1):4675 [10 pp.]. 11 January 2017
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4675
この添加物はpHを下げ乳酸濃度とタンパク質の保存を増加することでサイレージ生産を改良する可能性がある。これは5 × 107 CFU/kg飼料の提案された使用量で示された。

  • 香料グループ評価407の科学的意見(FGE.407):4-アミノ-5-(3-(イソプロピルアミノ)-2,2-ジメチル-3-オキソプロポキシ)-2-メチルキノリン-3-カルボン酸

Scientific Opinion of Flavouring Group Evaluation 407 (FGE.407): 4-amino-5-(3-(isopropylamino)-2,2-dimethyl-3-oxopropoxy)-2-methylquinoline-3-carboxylic acid
EFSA Journal 2017;15(1):4660 [41 pp.]. 11 January 2017
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4660
この物質は天然物としては報告されていない。特定カテゴリーの食品の性質を変える香料として、親化合物およびヘミ硫酸一水和物塩の両方の使用を意図している。APET法(added portions exposure technique)を用いて推定された慢性食事暴露量は60kgの成人で882 μg/人/日、15kgの3歳の子供で547 μg/人/日と計算された。遺伝毒性に関する懸念はない。ラットでの90日間食餌投与試験では最大100 mg/kg体重(bw)/日の用量で有害影響は見られず、安全性の適切なマージンがある。ラットの試験では最大1,000 mg/kg bw/日の用量で発達毒性は観察されなかった。この香料とヘミ硫酸一水和物塩はAPETアプローチを用いて計算された食事暴露推定量で安全上の懸念は予期されない。この結論は申請された使用方法で使用される場合にのみ適用される。

  • 提出された無視できる暴露データを考慮したピメトロジンの農薬リスク評価

Pesticide risk assessment for the active substance pymetrozine in light of negligible exposure data submitted
EFSA Journal 2017;15(1):4678 [12 pp.]. 11 January 2017
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4678
申請者が提案したジャガイモや菜種の殺虫剤としての代表的なピメトロジンの使用評価に基づき、無視できる暴露(negligible exposure)と考えられるという結論に達した。

  • ジャガイモのペンシクロンの既存MRL改訂

Modification of the existing maximum residue level for pencycuron in potatoes
EFSA Journal 2017;15(1):4692 [20 pp.]. 11 January 2017
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4692
処理されたジャガイモに信頼できる食事リスク評価を実行できなかったので、既存MRLの改訂は提案されなかった。

  • Pseudomonas chlororaphis MA 342株の農薬リスク評価ピアレビュー

Peer review of the pesticide risk assessment of the active substance Pseudomonas chlororaphis strain MA 342
EFSA Journal 2017;15(1):4668 [21 pp.]. 11 January 2017
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4668
情報不足と懸念が確認された。

  • ザクロと各種野菜のスピロテトラマトのMRL設定

Setting of maximum residue levels for spirotetramat in pomegranates and various vegetables
EFSA Journal 2017;15(1):4684 [19 pp.]. 11 January 2017
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4684
検討した穀物への使用提案は消費者の健康リスクを引き起こしそうもない。