食品安全情報blog過去記事

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2016年のEFSA:欧州の消費者に食品の安全を確保すること

EFSA in 2016: making sure that food is safe for European consumers
http://www.efsa.europa.eu/en/press/news/170330
EFSAは2016年に実施した作業結果を示す年次活動報告書を発表した。科学的リスク評価の提供から新方法論の実践やガイダンス文書の開発まで、EFSAは食品の安全性分野の広範な問題を取り扱っている。2016年もEFSAの作業に多くの変化や新たな側面をもたらした。
EFSA戦略2020:「安全な食品のための信頼される科学
EFSAは作業の戦略的レビューを完成し、「安全な食品のための信頼される科学」という課題表明を含む新しい指針文書、EFSA戦略2020を発表した。この文書はEFSAの作業の重要課題を戦略目標に移し、EFSAがその機会や来年以降の課題にどのように向かい合うかを説明している。EFSAはすでに最新の年次報告書に戦略2020を用いている。
2016年の最重要点
500近くの科学的意見を発表した、EFSAにとって忙しい年だった。EFSAの科学者と専門家は、抗菌剤耐性、食品中のマイクロプラスチックやナノプラスチック、食品着色料の再評価、新規及び伝統的食品、農薬の累積リスク評価、ビタミンの食事摂取基準などの分野で重要な作業を完成した。EFSAはランピースキン病、鳥インフルエンザ、ピアス病菌などの食品関連のアウトブレイクに関する助言も提供した。
2016年の新たなことは?
昨年は特に方法論とコミュニケーションの分野で多くの始まりがあった。知識の交差点は食品と飼料の安全性リスク評価に使用される証拠のやり取りのためのオープンな保管場所として導入された。EFSAは多数のデータコレクションをそのデータウェアハウスに加え、それらは現在一般公開されている。
コミュニケーション分野では、EFSAは最重要の科学的出版物、EFSA Journalを国際科学出版社Wileyに移行することで新たな一章を開いた。これはEFSAの作業を共有する際、全ての出版物の品質、有効性、明瞭性を改善している。科学的な話題に関するテーマのツイッターアカウントや上級スタッフの個人的なアカウントで、EFSAはソーシャルメディア上の働きかけも増やしている。
2016年のEFSAの成果の詳細報告は、年次活動報告書をご覧ください。
・総合年次活動報告書2016
Consolidated Annual Activity Report 2016
30 March 2017
http://www.efsa.europa.eu/en/corporate/pub/ar16