食品安全情報blog過去記事

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論文

  • 虚血性心疾患、脳卒中による死亡率には米国の郡により相当な違いがある

Substantial differences between US counties for death rates from ischemic heart disease, stroke
16-May-2017
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2017-05/tjnj-sdb051117.php
JAMA。米国の心血管系疾患による死亡率は1980年の10万人当たり507から2014年の253に50%減った。2014年の心血管系疾患による死亡は846000であるが、郡により違う。死亡率が高いのはオクラホマ南東部からミシシッピ川渓谷に沿ってケンタッキー東部に広がる。最も低いのはサンフランシスコ周辺、コロラド中央、ネブラスカ北部、ミネソタ中央、バージニア北東部、フロリダ南部。

  • 病院で高齢医師に治療されることは死亡率の高さと関連する

Treatment in hospital by older doctors linked to higher death rates
16-May-2017
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2017-05/b-tih051217.php
しかし患者を多数治療していることは保護作用があるようだ。BMJ
(相変わらず挑戦的なBMJ

  • 高用量鉄錠剤は心不全患者の運動能力を改善しない

High-dose iron pills do not improve exercise capacity for heart failure
16-May-2017
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2017-05/tjnj-hip051117.php
JAMA。ある種の心不全と鉄欠乏の患者では、高用量鉄錠剤が16週で運動能力を改善しない。

  • 乳がんリスクは腹部脂肪より総体脂肪により影響される

Breast cancer risk is more affected by total body fat than abdominal fat
16-May-2017
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2017-05/sfe-bcr051517.php
Endocrine-Related Cancer。オランダのユトレヒト大学医学センターで243人の過体重の閉経後女性で16週間で5-6kgの減量を行った人の血中マーカーを減量前と比較した。総脂肪と腹部脂肪はX線MRIスキャンで評価した。総体脂肪の減少は性ホルモンやレプチンアドの乳がんマーカーと関連死、腹部脂肪は炎症マーカーと関連した。

  • ブラウンスネークが年をとると毒が強くなる

Venom becomes more potent as brown snakes age
16-May-2017
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2017-05/uoq-vbm051617.php
クイーンズランド大学のBryan Fry准教授らの新しい研究によると、若いヘビの毒は神経系を攻撃し、年取ったヘビの毒は循環器系に危険な影響を与える。これは若いヘビはトカゲ類を標的にし、それからほ乳類を標的にするからだ、とFry博士は言う
Comparative Biochemistry and Physiology

  • バスソルト」のような新規向精神活性薬物の使用をどうやって正確に評価するか

How to accurately assess use of new psychoactive drugs such as 'bath salts'
16-May-2017
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2017-05/nyu-hta051617.php
American Journal of Drug and Alcohol Abuse
薬物使用に関する調査の調査票の質問のしかたについて。

  • 甲状腺がん手術後の合併症は信じられているより多い、研究が発見

Complications from thyroid cancer surgery more common than believed, study finds
16-May-2017
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2017-05/mmu-cft051617.php
大規模集団ベースの研究が術後の合併症リスクが最も高い3グループを同定
甲状腺がんが増加するに伴って甲状腺の全摘手術を受ける人も増えている。新しい研究はこれらの手術による合併症がこれまで信じられているより多いことを示唆する。
全体として甲状腺がん患者の6.5%は手術した後1ヶ月の一般的合併症があり、12%は術後1年以内には甲状腺手術に特異的な合併症がある。しかしリスクが高い集団があり、標的を絞った介入や教育が結果を改善する可能性がある。
主著者のMaria Papaleontiou医師は「12%というのは懸念である。多くの外科医は1-3%と言っている。これまで考えていたものの4倍になる」という。Journal of Clinical Endocrinology and Metabolism。リスクが高いのは65才以上、より進行した甲状腺がんの患者、他の病気のある人。