食品安全情報blog過去記事

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その他

NZ SMC
Debate over mānuka honey definition – In the News
June 1st, 2017.
https://www.sciencemediacentre.co.nz/2017/06/01/debate-manuka-honey-definition-news/
一次産業省がマヌカハニーの定義を標準化しようとしていることが一部の蜂蜜業者から良く思われていない。彼らによると最高の蜂蜜でも試験に失格する。
MPIは4月にマヌカハニーの科学的定義を発表し、企業からの意見募集期間を延長している。この定義は市場の信頼を得て輸出製品の品質を守るためにニュージーランドのマヌカ製品の真正性を援助することを目的とする。
しかし業界の一部は何十万ドルも検査に使って検査法に問題があることだけがわかったという。MPIは問題を解決するのに仕事をし、新しい試験と企業の試験で差があることは予想されたことであり、だからこそ最初に行った、という。Bond大学の法学教授William van Caenegemは、現在の論争は、特定の地域産だから特別な品質であるという地理的表示(GI)に関する議論の最新のものである、とConversationに書いている。彼はオーストラリア産の蜂蜜は、同じ木を使っていてもそれはオーストラリアではティーツリーと呼ばれていて、マヌカ以外の名称を強制されるべきではないという(注:マヌカの蜂蜜だからマヌカハニーと呼んでいたのに他の国でそれをGIに決めてしまったからと単なる事実を述べることすら禁止というのは理不尽ではないかとのこと)。試験法を開発したオタゴ大学の遺伝学者Peter Dearden 教授は、これはマヌカハニーの品質だけでなく、ニュージーランド産であることも示す方法であるという。それでニュージーランドとオーストラリアを区別できる。
以下地元メディア報道へのリンク

  • クレームチェック:マヨネーズはどのくらい危険?

Claim Check
How Risky Is Mayo?
by Densie Webb Ph.d., R.d. | May 31, 2017
http://www.berkeleywellness.com/healthy-eating/food-safety/article/how-risky-mayo
主張:マヨネーズは食中毒の主な原因
事実:この神話は一部の信頼できるウェブサイトでも出回り続けている。確かに夏のピクニックでは暑い中にポテトサラダ、チキンサラダ、ツナサラダ、卵サラダを放置すると食中毒の原因になりやすい。しかし市販のマヨネーズが犯人ではない。
マヨネーズの神話は自分で一からマヨネーズを作るのが普通だった時代に遡る。しかし市販のマヨネーズは食中毒の原因にはならない。一つは卵を殺菌していること、二つ目は市販のマヨネーズはFDAの組成基準を満たさないといけないこと。一定量の酢やレモンジュースで酸性になる。
実際にはマヨネーズに伴うチキン、ツナ、ジャガイモ、卵などがリスキーである。
(いろいろ略。手作りのほうが市販のものよりリスクが高いことはよくある。だってそのための投資だし知識だし。)

Natureニュース
Pay-to-view blacklist of predatory journals set to launch
Andrew Silver 31 May 2017
http://www.nature.com/news/pay-to-view-blacklist-of-predatory-journals-set-to-launch-1.22090
Jeffrey Beallのリストが今年1月に削除されたが、テキサスの学術サービス会社Cabell’s Internationalが6月15日に有料のブラックリストを開始するという。5月26日時点で約3900の雑誌が含まれる。Beallのリストへの批判を考慮して65の基準で雑誌を判断するという。

  • どのくらいだと害がある?小さい子どもが画面に向かっている時間についての新しいガイドラインが発表された

How much is harmful?: New guidelines released on screen time for young children
May 31, 2017
https://www.theglobeandmail.com/life/parenting/misadventures-in-babysitting-new-guidelines-released-on-screen-time-for-young-children/article35168281/
カナダ小児科学会Canadian Paediatric Societyが初めて5才以下の子どもの画面を見る時間について意見表明を行った。
2才まではどんな種類のものでも推奨しない(これまでの立場を再確認)。2-5才については定期的に見るのは1日1時間以下で、保護者は放置しないで子どもと一緒に見たりプレイしたりすること。また保護者には家族の時間は装置の電源を切りTVをバックグラウンドとしてつけっぱなしにしないことを強く求める。
米国の小児科医のグループが昨秋2才以下の子どもに画面を見せないようにという禁止を緩めたが、カナダの小児科医はそれに続かなかった。

カナダ小児科学会意見表明
Screen time and young children: Promoting health and development in a digital world
Jun 1 2017
http://www.cps.ca/en/documents/position/screen-time-and-young-children