食品安全情報blog過去記事

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その他

  • 災害や緊急時の授乳

米国小児科学会
INFANT FEEDING IN DISASTERS AND EMERGENCIES
https://www.aap.org/en-us/advocacy-and-policy/aap-health-initiatives/Breastfeeding/Documents/InfantNutritionDisaster.pdf

  • CRISPRヒト胚編集の主張に疑い

Scienceニュース
Skepticism surfaces over CRISPR human embryo editing claims
By Kelly ServickAug. 31, 2017 ,
http://www.sciencemag.org/news/2017/08/skepticism-surfaces-over-crispr-human-embryo-editing-claims
今月初め米国のチームがCRISPRでヒトの胚を編集するのに成功したと発表し、親の遺伝的欠陥を受け継がない子どもが作れるようになる可能性についてこの分野が動揺した。しかし今週bioRxivにオンライン発表された論文で、結果について別の解釈を提示している。もとの論文を発表したMitalipovらは問題解決のために他の科学者がヒト胚で実験して結果を発表することを強く薦めている。
(そんなに簡単にヒトの胚で実験できないし、雑な実験する人がいたら分野ごとダメになるよ。)

  • 何故一部の赤ちゃんバチは働き蜂や女王になる運命なのか

Scienceニュース
Why some baby bees are destined to become workers—or queens
By Giorgia GuglielmiAug. 31, 2017
http://www.sciencemag.org/news/2017/08/why-some-baby-bees-are-destined-become-workers-or-queens
「あなたはあなたの食べるものでできている」という諺は雌のミツバチにとっては特に真実である。彼女らは食事により小型の不妊の働き蜂になるか、子どもを産む女王になる。これまで多くの研究者らはローヤルゼリーが原因だと考えてきた。しかし新しい研究では若い働き蜂の食べ物に含まれる信号伝達分子が性成熟を抑制していることを示唆する。それは「ビーブレッド」と呼ばれる花粉と蜂蜜の混合物に含まれる、遺伝子の発現を調節する特別な種類のマイクロRNAである。科学者は実験室で育てた幼虫にmiRNAsを与えたところ卵巣と身体の大きさが小さくなった。PLOS Geneticsに発表した。さらにビーブレッドの植物由来miRNAsが幼虫を女王にするのに役立つ遺伝子をオフにすることも発見した。

  • 米国の石炭研究停止は警戒すべき前例

Natureエディトリアル
Closure of US coal study marks an alarming precedent
30 August 2017
http://www.nature.com/news/closure-of-us-coal-study-marks-an-alarming-precedent-1.22512
トランプ政権は米国の石炭採掘による健康リスクについての100万ドル研究を停止することにより環境保護の殺害に前進した−学問の自由に暗い影

  • ヒューストンの化学工場爆発と、より広範なハリケーンHarveyの報道への専門家の反応

SMC UK
expert reaction to reports of explosions at chemical plant in houston, and to the wider story of hurricane Harvey
August 31, 2017
http://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-reports-of-explosions-at-chemical-plant-in-houston-and-to-the-wider-story-of-hurricane-harvey/
ハリケーンによる洪水でヒューストンの化学工場が爆発したと報道された
爆発について
UCL無機化学教授Andrea Sellakyoujyu
有機過酸化物は広範な工業化学における重要試薬である。しかしこの化合物は極めて不安定で悪名高く何十年もの間にたくさんの事故をおこしてきた。
ペルオキシド化合物は基本的に燃料と酸化剤を同じ分子内に含むため、発火にはほんの小さなきっかけがあればいい。一旦分解が始まると温度が上がりそれがさらなる爆発を誘発する。このため取り扱いと保管には特別な規定がある。工場では量が多くそのためリスクが大きくなる。
ここで複雑なのはここ数年都市が化学工場を飲み込んで拡大していることである。事故は希なので計画を立てる人たちがその被害を過小評価する
エジンバラ大学火災調査Rushbrook上級講師Rory Hadden博士
(以下略)
ハリケーンについて

  • 5つの地元農家のパックした卵に微量のフィプロニル:健康への悪影響は予想されない

Eggs packed at five local farms had low traces of Fipronil; no negative health effects expected
Thursday, 31 August 2017,
http://www.independent.com.mt/articles/2017-08-31/local-news/Eggs-packed-at-five-local-farms-had-low-traces-of-Fipronil-no-negative-health-effects-expected-6736178501
マルタの5つの農家の卵が極微量のフィプロニルを含んでいた、と保健省で記者会見があった。
説明によると、8月7日にランダムサンプリングを決定し、8月16-18日に卵のサンプリングを行った。その時点でマルタには汚染卵を輸入したり関係のある農場があるという情報はなかった。輸入6国産14の20検体をとった。マルタには検査能力がないので卵は分析のためドイツに送られ8月30日に結果が知らされた。20検体中8検体からフィプロニルが検出された。地元産6イタリアからの輸入2であった。濃度は0.024-0.21mg/kgで、RfD0.72 mg/kgを考えるとヒト健康への悪影響はないだろう。
欧州の共通アプローチでは、マルタのような0.72 mg/kg以下の場合は農家は販売をブロックされ卵は破棄される。0.005mg/kg以下にならないと販売を再開できない。
また農場でフィプロニルが使われたという根拠はない。保健当局は他の31農場の卵を調べる

  • 汚染卵スキャンダルはくすぶり続ける、ルーマニアの卵からフィプロニル検出

Contaminated egg scandal rumbles on, fipronil found in Romanian eggs
August 31, 2017
http://www.dutchnews.nl/news/archives/2017/08/contaminated-egg-scandal-rumbles-on-fipronil-found-in-romanian-eggs/
欧州委員会の広報担当が、欧州議会の農業委員会で木曜日にEU内外22ヶ国で汚染卵が見つかったという。
シラミ駆除のためのフィプロニルの使用は、思っていたより広範であることが明らかになった
イタリアではルーマニアから送られた卵に過去最高の1.2 mg/kgのフィプロニルが検出された。
オランダの汚染はChickfriendという小さい会社由来である。そのオーナーは起訴に直面している。NOS放送局によるとChickfriendのベルギーの供給業者はシラミ駆除用オイルをルーマニアの企業から購入した。オランダの家禽農家はNOSに「ルーマニアが汚染源であるようだ」と語った。

  • 汚染卵スキャンダルの背景にある詐欺は2016年に始まった:EU

Fraud behind tainted-eggs scandal began in 2016: EU
August 31, 2017
https://medicalxpress.com/news/2017-08-fraud-tainted-eggs-scandal-began-eu.html
EUが木曜日に、何百万もの卵のフィプロニル汚染を引き起こした詐欺は2016年9月に始まり、現在34ヶ国に影響している、という。
欧州委員会の食品安全部長Sabine Juelicherが言う。EU加盟28ヶ国中22ヶ国の卵に殺虫剤が発見され、プラス欧州ではスイス、ノルウェーリヒテンシュタイン。欧州以外では香港、ロシア、サウジアラビアイラクを含む9ヶ国でも検出されている

  • フィプロニル危機:何故我々はこの有毒物質を使い続けなければならないのか?

Fipronil crisis: Why should we keep on using these toxic substances?
http://www.euractiv.com/section/agriculture-food/opinion/fipronil-crisis-why-should-we-keep-on-using-these-toxic-substances/
農薬反対団体のMartin DermineがEUに農業モデルを変更するよう主張
(一つの畑に作物を一種類植える、一種類の動物を飼う、のを止めろと。)

  • 9人が死亡疑い。156の通報。バンクーバーの過剰使用危機のたった10日間で。

9 suspected deaths. 156 calls. That’s just 10 days in Vancouver’s overdose crisis
September 1, 2017
http://globalnews.ca/news/3711857/bc-drug-deaths-overdose-awareness-day/
8月31日は国際過剰使用啓発デーに再確認された。

Fentanyl screening program in Vancouver to be expanded
https://www.theglobeandmail.com/news/british-columbia/fentanyl-screening-program-in-vancouver-to-be-expanded/article36142846/

Fentanyl drives another record year of overdose deaths in Ohio
August 31, 2017,
https://www.cbsnews.com/news/fentanyl-drives-another-record-year-of-overdose-deaths-in-ohio/
昨年オハイオでは薬物過剰使用で毎日11人が平均して死んでいた、と水曜日に当局が発表した。オハイオの2016年の薬物過剰使用による死亡は4050人である。2015年の3050から33%増加。主にフェンタニルのような強力な薬物が現れたことによる。問題をさらに複雑にするのはカルフェンタニルのようなさらに強力な薬物の登場である。2016年の過剰死亡の半分以上がフェンタニルで、2014年はそれは20%、昨年は40%だった。
たくさんの対策が行われているが流行は衰える様子がない。