食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

査察報告

日本−生きた動物および動物製品における、動物用医薬品を含む化学物質の残留および混入を管理する体制の評価
2017-6183−Evaluate the control of residues and contaminants in live animals and animal products including controls on veterinary medicinal products−Japan – JP
29 August 2017
http://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_inspection_ref=2017-6183
2017年3月21〜31日に日本で実施された、EUへの輸出向けの生きた動物と動物製品に対して公的機関が行う残留物質や汚染物質の管理の有効性を評価するための査察。査察では、残留物監視計画 (RMP)の実現度についての評価が行われ、動物医薬品についても、残留物質監視の成績に与える影響を考慮して、それらの認可、流通、使用にわたる評価が行われた。
概して、日本産動物食品にとられている現行の残留物質管理体制は、EUが承認しているRMPに忠実なものであり、輸出品がEUの制限を超える残留物質を含んでいないという信頼性の高い保証をもたらしている。一方で、日本で実施されているRMPは、とりわけ妥当性が確認されていない分析法が使用されていることにより、その実現度に多少の難点が生じ、悪影響を受けている。それでも、動物用医薬品には包括的処方システムがとられており、その流通と使用については公的機関による管理制度が効果的に運用されているため、残留物質に関して違反が生じるリスクは低い。