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貝を捕獲するための区分されたそれぞれの水域を能動的に管理するシステム

Active Management Systems in Classified Shellfish Harvesting Waters
Last updated: 3 October 2017
https://www.food.gov.uk/wales/regswales/rp-team-newsletter/active-management-systems-in-classified-shellfish-harvesting-waters
貝を捕獲する水域における能動的管理システム(Active Management Systems: AMS)には、貝捕獲水域の閉鎖を招き得るリスクの高い汚染事象を予測するモデルが適用される。そのような予測事象が生じた場合、執行機関と貝捕獲業者との間での合意の下、汚染レベルが平常に戻るまで公的管理による試料採取や捕獲業者による捕獲を中止することになる。
英国食品基準庁(Food Standards Agency: FSA)は、カナダ、オーストラリアならびにニュージーランド、および米国などの同様のシステムを調査した。
FSAはまた、委託試験により、適切な汚染予測にどのようなデータが必要かを調べ、AMSを用いて捕獲水域の閉鎖日数を減らし、それまでと同等以上の公衆衛生確保ができるように検討を行った。
貝の捕獲水域における汚染レベルに影響を与える要素は、以下のものを含め、数多い。
・豪雨(あふれ出た下水や農業排水の混入が増える)
・潮流のパターン
・土砂中の汚染微生物や他の水中の粒子の懸濁および放散
次の段階として、汚染レベルに影響するそれぞれの要素の影響力を調べる野外試験を、ウェールズイングランド北アイルランドから1ヵ所ずつ選択された3ヵ所で実施する。の試験場所ごとにモデルを用意し、どのような現実的な測定項目がモデルの性能向上に役立つかを検討する。
れらの野外試験の関係者には、地域の執行機関、水道会社、貝捕獲業者および、環境庁ウェールズの天然資源局(Natural Resources Wales)などの規制機関が含まれる。北アイルランドの野外試験では、農産物バイオ研究所(Agri-Food & Biosciences Institute)が参画してくれることが望まれる。