食品安全情報blog過去記事

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論文等

  • カナダにおける若者と若年成人のカフェイン入りエネルギードリンクの有害影響:ウェブ調査

Adverse effects of caffeinated energy drinks among youth and young adults in Canada: a Web-based survey
David Hammond, et al.,
cmajo January 15, 2018 vol. 6 no. 1 E19-E25
http://cmajopen.ca/content/6/1/E19.full
消費者パネルからリクルートした12-17才および18-24才を対象にした2015年のウェブ調査。2055の回答者のうち73.8%はエネルギードリンクを飲んだことがあり、84.7%はコーヒーを飲んだことがある。エネルギードリンクを飲んだことのある人のうち55.4%が少なくとも一回の有害イベントを経験していた。動悸、眠れない、頭痛、吐き気、嘔吐、下痢、胸の痛み、発作など。3.1%は医学的援助を求めた。有害事象の頻度はコーヒーより有意に高い。

  • 重症歯周病とがんリスクの関連にさらなる根拠

More evidence of link between severe gum disease and cancer risk
18-Jan-2018
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-01/jhm-meo011818.php
JNCI。1990年代から2012年までフォローした地域アテローム動脈硬化リスク(ARIC)研究の参加者7466人のデータを使用。重症歯周病患者のがんリスクは24%高く、最も高いのは肺がん、次が直腸結腸がん。喫煙したことがない人でもまだ関連があった。医療へのアクセスについて社会経済要因では説明できないようである。乳がん前立腺がん、血液やリンパのがんとは関連がなかった。

  • 「液体生検」(血液検査)ががんの早期検出に期待

'Liquid biopsy' promises early detection for cancer
By Jocelyn KaiserJan. 18, 2018
http://www.sciencemag.org/news/2018/01/liquid-biopsy-promises-early-detection-cancer
Scienceに発表された新しい研究がいつの日かがんの早期発見のための検診ツールになるかもしれない。血中のがん関連DNAとタンパク質を調べて1000人以上の患者の8つのがんで約70%のポジティブな結果を得た−これまでで最高のパフォーマンスである。しかし欠点も指摘されている。偽陽性と現実世界で有害影響なくがん死亡を減らすかどうかの評価には長い時間がかかるだろう。

Crop failure in the Andes
18-Jan-2018
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-01/uom-cfi011818.php
気候変動の熱帯雨林への影響研究の専門家Kenneth Feeleyは最近ペルーの地方の農業への気候変動の影響を検討している。Global Change Biologyに発表された研究で、アンデスの地方の農家にとって主要作物のトウモロコシとジャガイモの栽培は将来厳しくなることを発見した。収量と質と市場価値の低下が予想される。特に大きいのは病害虫による損害の増加である。地方の小さなコミュニティでは気候変動への速やかな適応のための技術や市場へのアクセスがない。

  • 禁煙薬は米国喫煙者には効果がない

The Lancet Oncology
Smoking cessation medications ineffective in US smokers
Manjulika Das
Published: 05 January 2018
http://www.thelancet.com/journals/lanonc/article/PIIS1470-2045(18)30014-7/abstract
新しい研究は禁煙の役物治療は米国喫煙者の長期禁煙には効果がないことを示した