食品安全情報blog過去記事

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オンラインショップの製品選択や情報は欠陥がある

Shortcomings in product selections and information provided by online shops
23.2.2018
https://www.evira.fi/en/foodstuff/current-issues/2018/shortcomings-in-product-selections-and-information-provided-by-online-shops/
EVIRAの行った研究によると、オンラインで販売されている59の食品サプリメントの宣伝に未承認医薬品効果宣伝があった。未承認新規食品が35のオンラインショップで販売されていた。
食品の医療効果宣伝は消費者を誤解させる
骨粗鬆症や関節炎に関連する医療効果宣伝が食品サプリメントを販売している59のオンラインショップで見つかった。そのうち49はフィンランドの会社、9は他のEU加盟国、1店は米国であった。そのうち5のショップは責任者がわからない。
食品サプリメントは食品であり「骨粗鬆症を予防する」「骨関節炎を治療」「関節の炎症を治す」「関節痛を緩和」といった治療効果の宣伝はできない。疾患の予防、治療に関する性質は医薬品のみが所有する。
EVIRAのMarjo Misikangas主任は「もし宣伝やラベルで約束されている効果が医薬品のようだったら批判的に吟味するよう助言する。それは消費者を騙そうとしている可能性がある」という。
食品には認可された栄養や健康強調表示のみができる。食品には医薬品に必要とされるような市販前の組成や効果の評価は行われない。食品はそれが販売された後であっても組成や販売が管理されていない
新規食品には使用歴や認可が必要
オンラインショップの検索は硫酸アグマチンやAcacia rigidula、Epimedium grandiflorum(イカリソウ) 、 Hoodia gordonii(フーディア)について行われた。これらはすべて未承認新規食品である、つまり食品として使用した場合に安全かどうか評価されていない。これらは35のオンラインショップで発見された。最も多かったのは硫酸アグマチンで20のショップで販売されていた。うち9つはフィンランドのショップだった。Epimedium grandiflorumは4、Acacia rigidulaは1、Hoodia gordoniiは1ショップが販売していた。これらは外国のオンラインショップであった。9のショップでは責任者がわからなかった。
責任はドメイン名登録者にある
オンラインショップで販売されている食品が法を守っているかどうかや、そこで提供されている情報の責任はドメイン名を登録した食品事業者にある。
http://d.hatena.ne.jp/uneyama/20180223#p3の件)