食品安全情報blog過去記事

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ボスニア・ヘルツェゴビナ連邦のワクチン躊躇を明らかにする

Unveiling vaccine hesitancy in the Federation of Bosnia and Herzegovina
April 2018
http://www.who.int/features/2018/vaccine-bosnia-herzegovina/en/
ボスニア・ヘルツェゴビナ連邦での予防接種率は一部の地域では40%と低く、下がり続けているため大規模疾患アウトブレイクのリスクが高くなっている。しかし正確な理由はわからない。ワクチン躊躇の増加、ソーシャルメディアでの間違った情報、医療システムへの信頼の無さ、医療従事者と供給不足の全てが原因として疑われている。しかしその多くは根拠のほとんどない推定に過ぎない。
WHOの予防接種調整計画(TIP)を使ってこの国の状況を解析した。2016年のボスニア・ヘルツェゴビナ連邦でのDTPワクチンを3回受けた子どもはたった78%で、ポリオが79%、麻疹の一回目が83%だった。接種率は地域によって大きく異なり一部地域では40-50%だった。2017年に状況分析が完了しさらなる研究の必要な分野を同定した。現在医療従事者と保護者に関する2つの研究が進行中で今年後半に終了予定である。