食品安全情報blog過去記事

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消費者製品中CMR物質:食品と接触する物質からおもちゃまで

BfRのプレスリリースから
CMR substances in consumer products: from food contact materials to toys
Lenzner, A., Vieth, B. & Luch, A. Arch Toxicol (2018) 92: 1663.
https://link.springer.com/article/10.1007/s00204-018-2182-3
遺伝毒性発がん物質について許容可能な生涯発がんリスク成人で1 × 10−6、子どもについては、特に36か月以内、追加の安全係数、という考え方を基本にして(SCHER 2010).
子どもの時代のみの暴露によるがんリスク評価について
Risk=CSF [1mg/kg bw/day ]× ADAF × SED[(mg/kg bw)/day]×TF,
CSF:成人のがんスロープファクター
ADAF:年齢調整係数 (0-2才は10、2-16才は3)
SED:全身暴露量(体重は0-3才のデフォルトで7.5kg)
TF:生涯時間割合 (例えば寿命70年で1才なら1/70)
この計算で1 × 10−6を超えたら許容できないと判断する