食品安全情報blog過去記事

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FTCはAromaflage パフュームとキャンドルの詐欺的蚊避け宣伝を止めさせる

FTC Halts Deceptive Mosquito-Repellent Claims for Aromaflage Perfume and Candles
May 3, 2018
https://www.ftc.gov/news-events/press-releases/2018/05/ftc-halts-deceptive-mosquito-repellent-claims-aromaflage-perfume
ニュージャージーの会社とそのオーナーが、蚊避け作用のあるスプレーやキャンドルの詐欺的宣伝を止めることでFTCと和解した。同社のAromaflage製品は「機能のある香り」としてマーケティングされていたが科学的根拠に支持されず、たくさんのアマゾンの5つ星レビューはオーナーの一人とその親類が書いていた。

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虫除けの背後の情報を読む
Read behind the buzz about mosquito repellents
May 3, 2018 by Lisa Lake
https://www.consumer.ftc.gov/blog/2018/05/read-behind-buzz-about-mosquito-repellents-0
香水のような昆虫忌避剤が、蚊が媒介する危険な病気から守ってくれるという考えは素晴らしいように思えるかもしれない。でも急いで決める前に、その製品の宣伝が正確かどうかちょっと考えて欲しい。
例えばAromaflageスプレーやキャンドルのメーカーはこの製品がジカや黄熱のような病気につながる蚊に刺されることからユーザーを守るという、よさそうに聞こえる。このような宣伝の最もらしさを上げるのはアマゾンのレビューが称賛だらけであることである。
しかしFTCによるとその宣伝に科学的根拠はなく、いわゆる「カスタマー」は会社の所有者と家族だった。
蚊が媒介となる病気から守るための最良の方法はCDCやEPAのガイダンスに従うことである。CDCはEPAに登録されている皮膚に塗る虫除けを勧めている(各種リンク)
もしあなたがEPAに登録されていないオールナチュラルな虫除けを使おうと思っているのなら、その有効性はEPAもCDCも保証しないことを知る必要がある。そしてたとえオールナチュラルと宣伝されていてもある種の成分は3才以下の子どもに有害である。
そして宣伝や広報が正直とは言えないとわかったら、FTCに通報するように。

  • 事業者向け

蚊の季節が近づいてきたので立証について(それから保証についても)
A word about substantiation as mosquito season approaches (and a bit about endorsements, too)
By: Lesley Fair | May 3, 2018
https://www.ftc.gov/news-events/blogs/business-blog/2018/05/word-about-substantiation-mosquito-season-approaches-bit
DEETフリーと宣伝していたAromaflage製品は、何種類かのエッセンシャルオイルを使っていた。その試験法は宣伝内容を支持しない。
(試験の説明とその解釈について。日本でもこの時期無数の製品が売られるが、天然や自然を謳い文句にしたものはまず効果がない)