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食品中ミネラルオイル:毒性学的データのレビューとオランダの食事暴露評価

Mineral oils in food; a review of toxicological data and an assessment of the dietary exposure in the Netherlands
26-06-2018
https://www.rivm.nl/en/Documents_and_publications/Scientific/Reports/2018/juni/Mineral_oils_in_food_a_review_of_toxicological_data_and_an_assessment_of_the_dietary_exposure_in_the_Netherlands
EFSAが2012年に食品を介したミネラルオイルの摂取は懸念となる可能性があると結論した。その後飽和炭化水素MOSH)について発表されたいくつかの研究はEFSAの懸念を幾分か減らすようだ。またRIVMの計算では食品を介したMOSHへの暴露による健康影響は予想されない。したがって発がん物質を含む芳香族炭化水素(MOAH)に焦点を絞るべきである。
発がん性のMOAHは主に粗あるいは精製が不十分なミネラルオイルや加熱されたミネラルオイルに存在する。全てのものが発がん性ではないため総MOAH濃度では有害かどうかは判断できない。例えば油で処理した麻袋をカカオ豆の包装に使うような、汚染源を可能な限り避ける対策がとれるだろう。
もう一つの汚染源はリサイクル原料由来紙包装だが、オランダではあまり問題ではなさそうだ