食品安全情報blog過去記事

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査察報告

  • メキシコで運営されている認定管理機関が適用している有機生産基準と管理方策

Control Body―Organic production standards and control measures applied by a recognised Control Body operating in Mexico - Plants―2018-6394
27/07/2018
http://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_inspection_ref=2018-6493
2018年3月19〜22日に実施された査察の報告書。
メキシコの管理機関(CB)が適用している有機生産基準と管理方策は、欧州のものとほぼ同等であると認められると結論付けられる。 全ての事業者が毎年現場の審査を受け、CBは多くの追加検査を行っている。非有機製品を検査するためのサンプリングも最低基準より多く行われている。
しかし、高リスクとされる事業者が必ずしも追加検査の対象となっておらず、サンプリングに問題があって生産者で得た検体の分析結果をCBが適切に解釈できていないなどの欠点がある。
CBは、EUの基準を著しく逸脱している例を扱う方策一式を有しているが、すべてのそうした事例をフォローしているわけではなく、ある程度の水準の非認可化学物質の存在を受容してしまっている。
この報告書では、確認された欠点を是正し、管理方策を実現するための助言が付されている。

Luxembourg―National audit systems―2018-6317
27/07/2018
http://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_inspection_ref=2018-6317
ルクセンブルグの公的管理に対する国内監査は2011〜2017年の間休止状態にあり、その再開に相当な努力が注がれ、現在監査制度が再構築中である。
その監査制度の欠点に関わる事項として、独立した監視が行えていないこと、要員不足のため分野ごとの法的要件充足度や公的管理の有効性および適切性の評価を遅延させるような技術専門家に頼らざる負えないこと、監査計画が十分にリスクに基づいて立てられていないこと、などが挙げられる。
現在、監査手続きや報告書をレビューし、技術的専門知識を提供する監査業務グループを設置するために、新しく「後方支援組織」を創設しようとしている。このような追加の投資無しには、被監査組織が外部からの目で検証されて改善され、恩恵を受けるという、求められる機能を果たす監査は実現しないと考えられる。
本報告書には、確認された欠点に対処するための助言が管轄機関に向けて付されている。