Health Forum : Event : Open Forum 2004 , Brussels, 17 May 2004
http://europa.eu.int/comm/health/ph_overview/health_forum/open_forum_04/contributions_en.htm
その中のセッション:市民と健康 の報告書
EU Open Health Forum, Parallel session III, Citizens and health: Report to
Final Session (103 KB)
http://europa.eu.int/comm/health/ph_overview/health_forum/open_forum_04/ev_20040517_co25.pdf
主要なテーマは情報・アクセス・責任・パートナーシップ/integration統合・トレーニング/empowerment能力開発。
情報:情報はありすぎたり少なすぎたり、あるいは不正確だったりする。必要なのは能力の異なる人々に対する正確で利用価値の高い情報である。
アクセス:情報へアクセスできない理由は多様である。特にCAM(代替医療)の利用に関してはもっと研究すべきである
責任:市民の健康に責任があるのは誰か?政府は個人が責任が取れるように(教育)する責任がある
パートナーシップ:科学者・医者・患者・産業界・政策決定に関わる人・公衆の間に
パートナーシップが必要である。お互いに尊重しあい協調すべき。
トレーニング:政府及びEUは患者支援団体を介してトレーニングプログラムに出資すべき。
結論として我々の健康に責任があるのは
1. 個人
2. 政府
3. 医療関係者
4. 親や家族
5. 地域の関係機関
政府の対策として重要なのは
1. 学校教育
2. 公共の場所での禁煙
3. 財政援助
4. 健康増進のための活動をしやすくする
5. 運動できる場所を増やす
6. 有害な製品を規制する
7. 保健・医療サービスの利用しやすさに優先順位をつける
8. 有害な製品への警告を出す
コメント:イベントの報告書なのですが、何が面白いかというと、個人の健康に一番責任があるのはその人自身である、というのは当然として、政府の責任は個人が責任を取れるように教育することにある、ってことでしょう。学校教育が何より大事だと言っています。嘘の情報にだまされないように、正しい判断をするためには教育が基本だというのは当然だと思いますが、日本はどうでしょう?個人の健康そのものに政府が責任を持つべきだという論調があったり、判断に必要な教育水準を満たしていないカリキュラムで良しとしたりしていないでしょうか?
情報が複雑になればなるほど、理解に必要な「基礎学力」は重要です。