食品安全情報blog過去記事

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タバコ企業の文書からジャーナリストの受動喫煙に関する報道に影響しようとしていたことが明らかになる

Documents show tobacco industry's attempts to influence journalists'
reporting on secondhand smoke
6-AUG-2004
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2004-08/mc-dst080604.php
かつて秘密にされていたタバコ企業の内部文書を精査したところ、タバコ企業が受動喫煙の有害影響についての報道をジャーナリスト養成機関に資金援助を行うなどして得た記者ネットワークを通じてEPAリスクアセスメントを狂わせようとしていたこと等が明らかになった。著者はタバコ企業のやり方には驚かないが、いわゆるジャーナリズムの一部が間違った方向に操作されてしまうことに驚いた、と述べている。
American Journal of Preventive Medicine
Richard Hurt, M.D. and Monique Muggliら
http://sciencedirect.com/science/journal/07493797

コメント:著者はタバコ企業がメディアを操作しようとしていた、ということは別にいまさら驚くに当たらない、と言うのです。むしろマスコミの、情報を集めて読み解くことが仕事のはずの人たちが、簡単に操作できるという事実のほうが驚きだと。
けれどもマスコミなど信じられないという人は実は多いのではないかと思います。アメリカでも日本でも、マスコミは意図的に情報を流している、ということはいまやネット上では常識なのではないでしょうか。