食品安全情報blog過去記事

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モンサント社のMON863トウモロコシの安全性評価

Monsanto MON863 corn safety assessment
17 September 2004
http://www.foodstandards.gov.au/mediareleasespublications/factsheets/factsheets2004/monsantomon863cornsa2571.cfm
FSANZは昆虫耐性トウモロコシMON863の安全性評価を行い、最終評価報告書を発表した。
モンサント・オーストラリア社から2002年12月4日に認可申請されたMON863トウモロコシは細菌由来Bt蛋白質を組み込んだハムシ類耐性を持つもので、他にアミノ配糖体系抗生物質ネオマイシン耐性遺伝子を含む。栽培は米国とカナダのみで行われる。
FSANZは安全性評価の結果、MON863由来食品に健康上・安全性に問題はないと結論している。表示に関しては、MON863の新規蛋白質又はDNAが最終産物に含まれる場合には表示が必要であるが、精製油や糖液のように蛋白質もDNAも含まれない場合には表示義務はない。
報告書本文は以下からダウンロードできる(PDF64ページ)
http://www.foodstandards.gov.au/_srcfiles/A484_Final_Assessment_Report.pdf
FSANZは同じ作物がドイツやフランスから追加データを求められているのを知っており、それらに加えてFSANZが要求してはいないニワトリでの実験データもモンサント社が提出する予定であることから、全てのデータが提出された後にあわせて評価を行う予定である。