食品安全情報blog過去記事

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頭部及び頚部のガンとアジアのナッツの関係

Study confirms link between head and neck cancer and common Asian nut
17-Oct-2004
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2004-10/aafc-scl101404.php
台湾人男性の頭部及び頚部のガンが1981年から2000年の間に85%も増加した。
アメリカ癌学会American Association for Cancer Researchの第三回ガン予防国際会議で、この原因がキンマの自家栽培による可能性が示された。
キンマ噛み煙草の使用はアジア各地で見られる習慣で、石灰ペーストとビンロウシ(アレカヤシの実、アレコリンと15%の赤色タンニンが含まれる)のスライスを包んで煙草のように巻いて噛む。しかしながらこの習慣は噛んだ後の真っ赤な液体をあちこちに吐き捨てるため環境上の厄介物であり、口のガンの原因でもあると考えられている。
この研究では台湾人の鼻咽頭ガンと頭部及び頚部ガンの発症傾向を調べ、頭部及び頚部ガンの男性は1972-1980年生まれに多いことを見いだした。この増加はキンマの自家栽培と相関していた。
WHOによればキンマを噛む習慣のある地方では口及び口腔咽頭ガンがよくみられ、世界中で年間39万人の口及び口腔咽頭ガン発症者のうち228000人(58%)が南及び東南アジアである。