食品安全情報blog過去記事

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ウェブを使う消費者の健康には知識は有害かもしれない

Knowledge may be hazardous to web consumers' health
17-Oct-2004
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2004-10/ucl-kmb101404.php
University College London (UCL)の研究によれば、持病の慢性疾患に関する情報をコンピュータを用いて探す人は、主治医に聞く人に比べて状態が悪化しがちである。
コンピュータは糖尿病・喘息などの慢性疾患の医学知識を増やし、社会的支援に関してもポジティブな感情にするが、実際の行動や疾患の経過には良くない影響をもたらす。その理由として、守るべき単純なしかし重要な事項だけ知っている場合に比べて知識が増えるとその長い道のりにコントロールの意欲を失うこと、さらに検索している間にインターネット上にある彼らの主治医の意見と違う意見をみつけて自己判断で治療方針を変更してしまうことを挙げている。


実際はもう少し複雑な話なのですが、Cochrane Libraryに収載される予定らしいので、そちらで発表されたらまた取り上げます。インターネット上の医療情報そのものの問題点や、ネットを通じて活動する患者自助グループなどでアドバイスする人が必ずしも正しいことを言うわけではないこと、知ってることと実践することは別、などいろいろなことがあるようです。



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