食品安全情報blog過去記事

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染髪料規制について

2004.12.17
http://www.bfr.bund.de/cm/206/Haarfaerbemittel_auf_dem%20Pruefstand.pdf
染髪料は色素の持続性により三つのクラスに分類される。1-2時間しか持続しない一時的染髪料・8-10時間持続の半持続的染髪料・洗っても落ちない持続的染髪料である。そのうち持続的染髪料は過酸化水素を生じる化学反応で髪を染めるため酸化的染髪料と呼ばれる。化粧品などに使われる色素にはEUレベルでの規制もあるが、染髪料に関しては安全性の確認は製造業者に任されている。米国で長期の酸化的染髪料使用による膀胱ガンの増加という疫学データが報告された(Gago-Dominguez, M.; Castalao,J.E.; Yuan, J.-M.; Yu, M. c.; Ross, r. K. (2001): "Use of permanent hair dyes and bladder-cancer risk" . Int. J. Cancer 91: 575-579)ことから、EUでは安全性の確認されていない酸化的染髪料は使用禁止にする方向で検討を始め、安全性
データの収集が始まっている。
BfRは非酸化的染髪料についても酸化的染髪料と同等の扱いにし、データを集めるべきだと主張している。



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