食品安全情報blog過去記事

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妊娠中の女性にはアルコールを飲まないよう助言すべきである

Women should be advised not to drink alcohol in pregnancy
18-Feb-2005
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2005-02/bmj-wsb021605.php
今週のBMJの論説で、妊娠中の女性には胎児の健康のためお酒を飲まないように助言すべきであると主張している。英国健康省は妊娠中の女性の飲酒を週に1-2ユニットまでなら安全としているが、ロンドンの精神科医チームはこのガイドラインに疑問があるとしている。
かつて胎児性アルコール症候群などの障害は母親の大量飲酒が原因であると考えられていたが、最近の研究では週に一杯の飲酒でも胎児にリスクがあるという報告がある。アルコールの代謝能には個人差があるが、現時点では誰がリスクが高くだれがリスクが低いのかは予測できない。そのため、妊娠女性はアルコールを飲まないようにという助言が適切だとしている。
Editorial: Low level alcohol consumption and the fetus BMJ Volume 330, pp 375-6